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目の前の光景に沢部さんも夏美さんも驚いている。
乾「でかしたぞ坊主!」
コナン「フッ──。」
またコナン君をじっと見詰めている蘭が視界の端に入ったけど、先に進みます。懐中電灯を持った白鳥警部を先頭に地下への螺旋階段を下りる。
毛利「お前、ロシア語分かんのかよ」
ライターを灯しながらジト目で言ってきたおじさん。
『まぁ、親が海外連れ回すのでそん時に』
蘭「汀紗。他にも英語、中国語、イタリア語、韓国語、フランス語、ドイツ語が話せるそうよ!」
毛利「え"っ前々から思ってたがお前何者だよ...女子高生の知識量じゃねーって、、。」
『ザンネン!外国語話すのに女子高生とか知識量とか関係無いんで!!新一も私程じゃないけど外国語話せるし!蘭も初歩の英語ならいけんだろ?』
蘭「ほんとに初歩中の初歩だけどね。」
そう言うとおじさんは「そういうもんかァ?」と半分納得してない様子だったけど、新一という単語に納得が言った様子。便利だね新一って←
セルゲイ「それにしても夏美さん。どうしてパスワードが世紀末の魔術師だったんでしょう?」
まだまだ続く階段を下りながら、セルゲイさんが夏美さんに質問した。
夏美「多分、曽祖父がそう呼ばれていたんだと思います。曽祖父は1900年のパリ万博に16歳でカラクリ人形を出品し、そのままロシアに渡ったと聞いてます」
毛利「なるほど。1900年といやぁ、まさに世紀末ですな」
そこで階段は下り切ったけど、今度は横幅の広い道に出た。足を進めると左にある穴の向こうから小さな音がして足を止める。
コナン君もその音が聞こえたらしく、足を止めた。
蘭「どうしたの?」
コナン「今、微かに物音が」
毛利「スコーピオンか!?」
コナン「ボク見てくる!」
1人、横道に開いた場所に入っていくコナン君。
蘭「コナン君!」
白鳥「私が行きます」
追いかけようとした蘭を白鳥警部が制した。
白鳥「毛利さんは皆さんとここにいてください」
毛利「分かった」
白鳥警部はコナン君を追って左の道を駆けていった。
蘭「...大丈夫かな」
『だいじぶっしょ。スコーピオンじゃなさそうだし』
蘭「え?」
そう蘭に言っていると、後方の気配が動いた。
『...』
スコーピオン「! ...。」
一瞬、スコーピオンと目が合ったような気がしたけどスコーピオンはそのまま道から抜けて行き、乾さんだけが動いたスコーピオンに気付き行ってしまった。
すると左の道の向こうから明かりが見えて、コナン君と白鳥警部が戻ってきた。その後ろには少年探偵団のガキンチョ共も一緒だった。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月21日 19時