190 ページ40
『すんげぇわな、80年前にこない立派な防犯装置を作り出すなんて...喜一さんはよっぽどカラクリが好いとうよ。陣平がここにいたら喜んで解体してたな』
コナン「ねぇ、このお城に地下室は?」
すると突然コナン君が沢部さんに訪ねた。
沢部「ありませんが」
コナン「じゃあ1階にひいおじいさんの部屋は?」
沢部「それでしたら、執務室がございます」
沢部さんの案内で1階に下り、執務室へレツゴー。
沢部「どうぞ。こちらには喜市様のお写真と当時の日常的な情景を撮影されたものが展示してあります」
大きな本棚と壁には沢山の写真が飾られていた。
コナン「ねぇ夏美さん。ひいおばあさんの写真は?」
夏美「それがね、1枚もないの。だから私、曾祖母の顔は知らないんだ」
乾「ん?おい、この男ラスプーチンじゃねぇか!?」
すると、乾さんが1枚の写真を指さした。
セルゲイ「ええ、彼に間違いありません。“Г・Распутин”とサインもありますからね」
セルゲイさんの言う通り、写真にはロシア語でゲイ・ラスプーチンとサインが書かれていた。
蘭「ねぇお父さん。ラスプーチンって?」
毛利「え、いや...俺も世紀の大悪党だったということくらいしか」
青蘭「...」
(オイ。殺気がダダ漏れなんだよお姉さん!!!)
乾「ヤツはな、怪僧・ラスプーチンと言われ皇帝一家に取り入ってロマノフ王朝滅亡の原因を作った男だ。
一時、権勢を欲しいままにしたが最後は皇帝の親戚筋に当たるユスポフ公爵に殺害されたんだ。川から発見された遺体は頭蓋骨が陥没し、片方の目が潰れていたそうだぜ...」
白鳥「乾さん。今はラスプーチンよりもう1つのエッグです」
カチッ
毛利「...ふぅ〜。そうは言ってもなぁ、こんな広い家の中からどうやって探しゃいいんだ」
おじさんはタバコを一服し始めた。
───フワッ...
コナン「!!おじさん、ちょっと貸して!」
おじさんのタバコを一瞥したコナン君がなんかに気付き、おじさんからタバコを奪った。
毛利「おい、こら!」
コナン「下から風が来てる!この下に秘密の地下室があるんだよ」
コナン君は床にタバコを近づけた、するとタバコの煙は下からの風にゆっくりと揺れた。「おぉ!」とその場にいる全員が驚愕した。
蘭「...。」
コナン「カラクリ好きの喜市さんのことだから、きっとどこかにスイッチがあるはず...」
コナン君は蘭が持って来た灰皿でタバコの火を消すと床を探り始める。オイ気付けよコナン君!!!最終的にまた助け舟出さなきゃいかねーし白鳩さん回収しねーといけねーし!!!
95人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年2月21日 19時