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夏美「あっ、変な日本語っていえば、子供の時から妙に耳に残って離れない言葉があるのよね」
蘭「へぇ?なんですか?」
夏美「“バルシェ ニクカッタベカ”」
「「はぇ?」」
夏美「“バルシェは肉を買ったかしら?”って意味だと思うんだけど、そんな人の名前に心当たりないのよね」
『へぇ〜。それ本当に元から日本語だったんでしょうか?』
夏美「さぁ?」
コナン「...。あれ?夏美さんの瞳って、」
一瞬コナン君はこっちを見てきたが、直ぐに夏美さんの会話の方に入り、夏美さんの瞳の色に気付いた。
夏美「そう、灰色なのよ。母も祖母も同じ色で多分曾祖母の色を受け継いだんだと思う」
『ほんなら青蘭さんの瞳も灰色じゃないっスか?』
青蘭「そうです」
園子「ほんとだ!中国の人も灰色なのかな?」
興味津々な園子を横に、蘭は青蘭さんに訊く。
蘭「あ、青蘭さんって“青い蘭”って書くんですよね?私の名前も蘭なんです!」
青蘭「“セイラン”は日本語読みで、ほんとは“チンラン”といいます。青がチン、蘭はラン、浦思はプースでプースチンランです」
蘭「蘭は中国読みでも“ラン”なんですね」
青蘭「そうです。毛利は“マオリ”」
蘭「じゃあ私の名前は“マオリラン”か。ふふ、なんか可愛くていいな!」
『それな』
それに続いて園子が「私はー?」と青蘭さんに訪ね、中国語の“铃木园子”という難しい発音に頭を抱えていた。
コナン「汀紗姉ちゃんって中国語できるの?」
『あ"?できるわ!』
園子「え。汀紗が頭良いのは重々承知だけど、そこまでとは...他には何か喋れんの?」
『英語、中国語、ロシア語、イタリア語、韓国語、フランス語、ドイツ語...は全然余裕でピーポー。』
静まる空間、というか引き気味の空気。
『
園子「な、なんて??」
『...仕方ねーだろ。両親が所構わず海外連れ回すから覚えちゃったんだもん」
「ますます汀紗の親が謎に深まるわね」と頭を捻る園子と蘭。そこで私の話題は終わり、夏美さんが青蘭さんに話しかけた。
夏美「あの、青蘭さんって私と同い年だと思うんですけど...」
青蘭「はい、27です」
夏美「やっぱり!何月生まれ?」
青蘭「5月です。5月5日生まれ」
夏美「私、5月3日生まれ!2日違いね!!」
美人の戯れってイイ。
と余韻に浸っていると、コナン君が口を開いた。
コナン「じゃあ2人とも、僕と1日違いだ!」
蘭「ー!」
そして蘭が疑問を持ち始めるはじめの一歩...。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月21日 19時