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鐘のある屋上まで到達したキッド。
キッド「さてと、いつも通り翼を広げておいとましましょうかね__」
カシャンッー!
キッド「え?」
手に掛けられた手錠...。鎖で繋がったもう1つの手錠の先には機動隊員がいて、その機動隊員の手首にも手錠が掛けられている。
安室「やっとお逢いできましたね。月下の手品師...
いや、令和の魔法使いさんでしたっけー?」
機動隊員に扮していた安室は口の端を上げた。
キッド「な、何で!?あんたさっき下にいたじゃねーか!つーかッ.....っ、...。」
安室「相棒の行方が気になりますか?」
キッド「.....。いやぁ、あんた程じゃねーよ」
キッドは鐘の方を一瞥して、視線を安室に戻す。
安室「君がここに来る前に粗方調べてみたんですが、そもそも“君の相棒”も“僕の協力者”も普通の人間の新体力持ちでは無かったですね。」
キッド「この会話を聞いてるアイツに聞こえるようにワザと言ってやんなよ、次会った時に拒絶されちまうんじゃねーの?」
安室「残念ですが、それ程脆い絆で出来てはいないので」
キッド「ヘェ、言うねぇ。じゃああのイケメンなパーカー男が汀紗の変装だっていつ気が付いた?」
安室「手に触れた時の感触ですね」
キッド「...............ソウ」
余りにも想定外で薄気味悪い答えに、キッドはたじろいだ
安室「それと警備配置の確認中に君か汀紗が眠らせて入れ替わったのは、公安の風見裕也ですよ。カツラとファンデーションで簡単な変装を...君が彼に成り済ます時、警察手帳を見たでしょうから名前ぐらい知ってますよね?」
キッド「でも...声がアンタだったよな?」
詰め寄るように迫る安室に構えるキッド。
安室「君や汀紗のように自在に声色を変えられませんから、コナン君の探偵バッジで僕の声を風見に貸した帽子のツバの裏につけたスピーカーに飛ばしたんです!
そう...下の階に置き去りにしたはずの男が再び最上階に現れる、これもまた君が子供だましだとバカにしたダブルリフトでしょうかね。」
キッド「なるほど、下にいたのはドルヲタの公安か...」
キッドはハットのリボンに差し込んでいたティアラを手に取って引き抜き、月明かり越しにかざしてガーネットのビッグジュエルを確認する。
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MN(プロフ) - メイデーアさん» コメントありがとうございます。生きてましたね〜。今のところ例の方とは少し絡ませようか検討中の段階です!! (4月16日 16時) (レス) id: a9073d184b (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 書き忘れてましたけど、一応ネタバレはピーーー表記にしておきます! (4月16日 15時) (レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 映画おもろいですね!まさかあの人とあの人が、ピーーーだったとは!しかもあれっすね、生きてましたね、ピーーーさん!!頑張ってください!平次かわいそう (4月16日 15時) (レス) @page19 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 土方さん!!函館〜! (4月15日 20時) (レス) @page37 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 映画もだけど、本の方も凄いですよね。自分は映画は本で読んでいます。 (4月13日 21時) (レス) @page36 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月19日 13時