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縁側に少し出て見てみると、黒い道着を身にまとった男性が背を向けて刀を鞘に収めていく瞬間だった。
────ガチャン。
「! ...。」
刀を鞘に収めた手元を、眉を寄せながら見下ろした男性。
和葉「平次!こんな所で何しとんねん??」
和葉が顔を出して、声を掛けると此方へ振り返った。
『あら服部違うわね。稽古中に無礼を、人違いでしたわ』
和葉「ごめんなさい!」
私に続けて、謝った和葉はすぐにその場を立ち去ろうとしたけど足を止めた。そして縁側のガラス戸に手を置いて、男性の方へ再び目を向けた。
和葉「けど、アンタええ音させてたで」
「.....音って、刀の?」
和葉の言葉に少し溜めて応えた男性...。ぇ、顔だけじゃなく声も((
和葉「せや、樋鳴りゆうんやろ?」
半信半疑に訪ねた和葉。
和葉「その音が高いと、ちゃんと刀が振れてる証拠。かっこええやんー!」
男性に向けて微笑んで賞賛した和葉。
そして、ガラス戸から手を離して私の方に向いてきた。
和葉「まぁ、平次の方がええ音やけどなっ!」
『.....フッ、そうだな』
私に小声で頬を染めて、呟いた和葉に微笑み同意した。
和葉「コナン君、行くで〜」
コナン「う、うん。」
廊下に戻った和葉の後をまた私とコナン君は着いていく。
視界の端で、庭に残った男性は刀を見ていた。
──────────────────────────
『コナン君どうしよ、、浮気しそう、、、』
コナン「そもそも相手がいない汀紗姉ちゃん」
『だって、あの見た目でつぐ〇ぐは反則だって...ッ!!』
コナン「それ系で話し掛けないでよ」
やっぱりキッド要請の時は冷たい【定期】
そして函館剣道大会の会場である二階の大広間では、全国から選抜された選手が集まっており、試合真っ只中の様子が伺える。
沖田「胴ー!!」
けどその試合は速攻で決着が着いた。流石やな総司♪
てか何気、お前とはここで私初対面だよ。修学旅行の時は事件そっちのけで会えなかったし、、向こうが終わって一息ついたら話し掛けても良いかな?
なんて思いながら、和葉とコナン君と共に話をしながら会場を歩いていると「つまらんつまらん!」と不満げな様子で面を外した総司がいた。
沖田「服部のいいひん大会で、オレの本気出せへんわ」
会場の端で頭に巻いた手ぬぐいを外した総司、その前を和葉とコナン君が気付いていなかったので、そのまま私達は通り過ぎて行く。
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MN(プロフ) - メイデーアさん» コメントありがとうございます。生きてましたね〜。今のところ例の方とは少し絡ませようか検討中の段階です!! (4月16日 16時) (レス) id: a9073d184b (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 書き忘れてましたけど、一応ネタバレはピーーー表記にしておきます! (4月16日 15時) (レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 映画おもろいですね!まさかあの人とあの人が、ピーーーだったとは!しかもあれっすね、生きてましたね、ピーーーさん!!頑張ってください!平次かわいそう (4月16日 15時) (レス) @page19 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 土方さん!!函館〜! (4月15日 20時) (レス) @page37 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 映画もだけど、本の方も凄いですよね。自分は映画は本で読んでいます。 (4月13日 21時) (レス) @page36 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月19日 13時