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函館山から朝日が昇ったー。
ふもとの漁港には漁から帰って来た船が、魚を入れた箱を次々に運んでいく。にぎわう港に面して立ち並ぶ庫の間の路地を、一人の男がフラ付きながら歩いていた。
「た、助けてくれ...」
スーツにコートを羽織った男は、壁に手をつきながら港の方へ歩いていく、手が離れた壁の所には血の跡がべったりと付き...シャツの胸は十文字に切り裂かれている。
そして、路地の向こうから一台のトラックが見えた。
「...たす..........」
男は手を伸ばしたが、トラックに乗った漁師達はそれに気付くことなく通り過ぎて行き.....男は電柱の陰に崩れ落ちた
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早朝の旧函館区公会堂───。
明治に建てられた洋風建築の建物で剣道大会は開かれる。
和葉は我先にと、外に設置された受付テントに向き合って行った。それをコナン君と共に後を着いて行く。
コナン「...なぁ、昨晩のやつ」
不意にコナン君が私を見上げて訪ねてきた。
それに、私はただ笑って「Shh...」と新一に伝えたー。
和葉「おはようございます!あの、出場選手の服部平次って来てますか?」
そして、和葉の方も受付の人に聞き入っていた。
「うーん、まだみたいね」
和葉「そうですか...。」
名簿を確認した受け付けの人がそう応えると、がっくりと肩を落とした和葉、「行こか」と私とコナン君に振り返って伝えてきたので、そのまま公会堂の中へと入る。
念の為、中の方も回って服部を探してみたが...
和葉「.....はぁ、たくっ平次、どこ行ったんやろ」
服部の姿は見えず、和葉は近くの柱に手を付けて脱力した
コナン「ゆうべ、ホテルの部屋には戻ってこなかったよ」
窓から陽が射しこむ廊下を歩きながらコナンが答えると、和葉は掌を上に向けて両手を上げた。
和葉「珍しく「応援に来いや」て言うてたくせに、キッドが出たらほったらかしや!」
『まぁまぁ、色々前科あるしw』
和葉「前科ぁ??なんのこっちゃ???」
ヒュッ────!!
その時、風を斬る音がどこからか聞こえてきた。
和葉「!この音...」
それに和葉は目を瞬かせて、突然 走り出した。私とコナン君も小走りで後を追いかける。多分やけどこの音の正体は...刀を振るう樋鳴りの音、、それもかなり良いやつ。
そして、和葉は足を止めた見えたのは小さな庭だ。
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MN(プロフ) - メイデーアさん» コメントありがとうございます。生きてましたね〜。今のところ例の方とは少し絡ませようか検討中の段階です!! (4月16日 16時) (レス) id: a9073d184b (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 書き忘れてましたけど、一応ネタバレはピーーー表記にしておきます! (4月16日 15時) (レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 映画おもろいですね!まさかあの人とあの人が、ピーーーだったとは!しかもあれっすね、生きてましたね、ピーーーさん!!頑張ってください!平次かわいそう (4月16日 15時) (レス) @page19 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 土方さん!!函館〜! (4月15日 20時) (レス) @page37 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 映画もだけど、本の方も凄いですよね。自分は映画は本で読んでいます。 (4月13日 21時) (レス) @page36 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月19日 13時