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函館にて開催される剣道大会の前日──...。
蘭「あ!和葉ちゃ〜ん!!」
和葉「蘭ちゃ〜ん!やっと会えた〜!!」
東京駅 東北新幹線のホームにて、関西コンビと合流した。
大変だな、コイツら乗り継ぎしんどかったろうに...またこれから新幹線に数時間揺られますよって。メンツが揃った所でのぞみの出発便も丁度よく到着した。
出発まで時間はまだあった為、ホームの売り場で駅弁をそれぞれ買った所で新幹線に乗車して、指定の場所の席に着く。
服部「なぁ、八宵の席ってどこや?」
チケット片手に指定の席を見つけて、座ろうとしたとき突然服部にそう訊ねられた。
蘭「それなら、汀紗とは私が隣同士だよ?」
私の横にいた蘭が応える。
服部「なら席、ちょっと交換してくれへんか?向こうには和葉いるさかい、相手してやってくれや。」
蘭「え?う、うん。いいけど.....、ッ!?ま、まさか服部君...!!今更 和葉ちゃんから汀紗にジョブチェン((「『ちゃう。/ 違ぇだろ。』」
「だよね〜」とか言いながら、服部から席のチケットを受け取り、少し離れた所に既に座っていた和葉の元へ歩み寄って行った。
それを目で追って私に向けてきた服部。
なんぞ?と首を傾げながら二列式の椅子に同時に着いた。
『なんだよお前からこんな風に誘ってくるなんて』
服部「.....折り入って、相談したい事があるんや」
『ほう、してそれは?』
少しそっぽを向きながら肘掛に肘を置いて、そう言った服部を横目にさっき買った駅弁を開ける。あら美味しそ〜♡
とか思ってたら、服部がこっちにバッと向き合って詰め寄った様子で訊いてきた。
服部「八宵!こういう時だけ、お前はホンマに信用できるさかい!!函館の絶景スポットこの新幹線の間だけでええ、一緒に調べてくれへんか!?」
『.....。フッ、乗った。』
服部の言葉に一瞬、目を瞬かせたが...微かに頬を染めた真剣な眼差しに私は“ 告白 ”の文字が浮かび、口の端を上げながら割り箸を口で噛んで割った。
それに服部は嬉しそうに「おおきに〜!」と言い、私物の鞄の中から地図やら、名所の本やら、をズラ〜ッと前の椅子に設置されたテーブルの上に置いてきた。
『お昼食べんと?』
服部「後やあと!」
『ふ〜ん...気合い入ってんじゃん。今度こそ成功させろよ』
服部「嗚呼。勿論や!」
強く頷いた服部に、ふふっと笑いながら駅弁を口にして、もう片方の手で名所特集の本を手に取り適当にページを捲った。
最初に目に留まったのは...〈100万ドルの夜景〉───。
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MN(プロフ) - メイデーアさん» コメントありがとうございます。生きてましたね〜。今のところ例の方とは少し絡ませようか検討中の段階です!! (4月16日 16時) (レス) id: a9073d184b (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 書き忘れてましたけど、一応ネタバレはピーーー表記にしておきます! (4月16日 15時) (レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 映画おもろいですね!まさかあの人とあの人が、ピーーーだったとは!しかもあれっすね、生きてましたね、ピーーーさん!!頑張ってください!平次かわいそう (4月16日 15時) (レス) @page19 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 土方さん!!函館〜! (4月15日 20時) (レス) @page37 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 映画もだけど、本の方も凄いですよね。自分は映画は本で読んでいます。 (4月13日 21時) (レス) @page36 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月19日 13時