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ツルッー、
ジャン「あっ」
伊達「あ、ヤベ!」
パシッ!!
『まったく、ダメよ?落としちゃ』
伊達「悪ぃ悪ぃ!ナイスキャッチだぜ嬢ちゃん!」
航が手を滑らせて落としそうだった爪楊枝を、私が寸前でキャッチして航に手渡す。キャッチした時にパーカーのフードが風で浮いて頭に被っちまったけど...まぁいいや!
高木「.....。」
───「これ。落としましたよ。大切な手帳...でしょ?」
───伊達「おっわ、悪ぃな嬢ちゃん!」
あれ?そういえば...1年前のあの時、交通事故に合いそうだった伊達さんのことを身を呈して救けてくれた子がいた気がしたな、、その子も確か、遠目だったけど...
黒いフードを被っていて...髪が、凄く長い___
高木「!!待っ、待って汀紗さん!!!」
『ん?』
事は済んだので、透と共にRXに乗って帰ろうとしたとき、渉刑事に呼び止められてソッチへ振り返る。その大きな声に傍にいた班長も、佐藤刑事も、目暮警部も、隣にいる透も高木刑事を見やる。
そして、その当の本人は何故かキョドっている。
高木「え...えっと、あの...」
『ん?どうしたました??』
私から視線を逸らした。何かを言いたげだけど...なんだ?
高木「..........。あの、汀紗さん」
逸らして何かを考えていたのか再び、視線を戻して目が合った高木刑事。名前を呼ばれて「はい?」と首を傾げると
高木「ありがとう、ございます!」
『.....。』
背筋を伸ばして、高木刑事は私にお礼と共に頭を下げた。
『...いいえ。私もそれなり力になれたかなって感じです!後のことは美和子刑事と航刑事と任せやしたよ!』
高木「! は、はい!」
高木刑事にウィンクとアデューサインを送って、透の車に乗り込んでその場を後にした。運転席でいつの間にか透...ゼロは爪楊枝を咥えていた。
『航の真似かい?』
降谷「フッ、それはそうとさっきのお礼...」
『...ああ、高木刑事のやつ?どうだろうね、、』
あの人が勘鋭いから、分かっちゃったんじゃないかな...?
窓の縁に肘を付いて、風景を眺めながら口の端を上げた。
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MN(プロフ) - メイデーアさん» コメントありがとうございます。生きてましたね〜。今のところ例の方とは少し絡ませようか検討中の段階です!! (4月16日 16時) (レス) id: a9073d184b (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 書き忘れてましたけど、一応ネタバレはピーーー表記にしておきます! (4月16日 15時) (レス) @page50 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
メイデーア - 映画おもろいですね!まさかあの人とあの人が、ピーーーだったとは!しかもあれっすね、生きてましたね、ピーーーさん!!頑張ってください!平次かわいそう (4月16日 15時) (レス) @page19 id: 8fc649d94d (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 土方さん!!函館〜! (4月15日 20時) (レス) @page37 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
roofermiho1002(プロフ) - 映画もだけど、本の方も凄いですよね。自分は映画は本で読んでいます。 (4月13日 21時) (レス) @page36 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月19日 13時