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高木「わ、わかりました!....と言いたいんですが、実は僕化学・工学系が全然ダメで、その上不器用なんですよ」
先程まで神妙な面持ちで居たが、すぐにヘナヘナと椅子に座り込んでしまった。そんな姿に佐藤刑事は驚き半呆れ顔で、頭を抱えた。
佐藤「それでよく松田君になろうだなんて...」
高木「あのぉ、具体的に松田さんって、どういう感じでいけば良いんでしょうか??」
佐藤「え?う〜ん...。ワイルドだけど意外に優しくて柴犬とドーベルマンを足して2で割った感じかな!」
高木「ハイ.....?」
その時、机の上に置いていた佐藤刑事のスマホが震えた。
手に取ると電話の相手は千葉刑事、佐藤刑事は高木刑事と目暮警部の方を見て頷くと応答ボタンとスピーカーボタンをタップした。
佐藤「もしもし」
《松田に代われ》
佐藤「その前に千葉君の声を聞かせてくれない?」
《松田に代わるのが先だ、グズグズしているとこの刑事の声が永遠に聞けなくなるぞ》
その声を聞き、高木刑事は引き締めとしてサングラスを掛け直した。
高木「もしもし?」
《これからしばらく言うとおりに動いてもらう。すぐにミヤシタパーク前に向かえ、また電話する》
プツッ、ツー... ツー...
高木「...行こう。」
高木が立ち上がると同時に、照明が着いて明るくなった。
風見「君たちは面が割れてる恐れがある。備考は我々公安の捜査員を使う、高木刑事以外は離れた所でモニターで確認を」
風見は演壇を下りて目暮警部達に近付き、それだけ言い足早で部屋を出て行った。
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sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時