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目暮「それで、クリスティーヌさんに連絡してきた招待者というのは?」
クリスティーヌ「確認してみたのですがそんな連絡をした覚えはないと...」
高木「現場周辺の聞き込みをしてきます。爆弾を運び込んだ者を見ている人がいるかもしれません」
白鳥「それならもう大丈夫だ。すでに千葉がやっている」
『あの辺は人通り少ないから、見てる人いなんじゃないかな...?知らんけど』
佐藤「あ、ねぇ汀紗ちゃん。」
その時、佐藤刑事に声を掛けられ汀紗は振り返る。
佐藤「“フルヤレイ”って、知ってる?」
『...へ?え??』
佐藤「!ぁ...、ご、ごめんなさい。なんでもないわ。
(この子に聞いたって何もわからないのに、なんで.....、)」
目を逸らして、顔を俯けた佐藤刑事を汀紗はじっと見詰めながら微かに口元の端を上げた。
そのとき、聴取を受け終わった村中達が声を上げた。
村中「目暮、すまんがそろそろ帰らせてくれないか?彼女が相当まいっている」
長い聴取を受けたクリスティーヌはテーブルに肘を着いて頭を押えかなり疲れている様子。
目暮「おぉ、これはすまない。帰っていただいて大丈夫です。」
クリスティーヌ「はい...」
村中「立てるか?」
クリスティーヌ「えぇ、」
村中はクリスティーヌの肩を抱き、立ち去って行った。
『小僧...。』
コナン「ん?」
すると汀紗はコナンの背丈に合わせる様に、しゃがみこんで小声で訪ねてきた。
『お前の見たっていう爆弾...3年前、松田達が解除したものと似てたんだよな?』
コナン「ああ、爆弾にはそれを作ったものの個性が出ると言われている。」
『同一犯の可能性が高いって訳か....。』
コナン「嗚呼、」
コナンと汀紗の2人は仕掛けられた爆弾の事を考え込んでいると、突然横で嫌な声を荒らげた佐藤刑事。
「『?』」
佐藤刑事の方に目線を送るとスマホをテーブルの上に置きスピーカーボタンを押した。
《もう一度言う。千葉刑事の身柄は預かっている》
「「「!?」」」
電話越しから変声機を通した様な無機質な声が聞こえてきて、一同は驚き目を見開いた。
《無事に返してほしければ、松田陣平を連れて来い》
高木「松田さん...!?」
目暮「目的はなんだ!?千葉君は無事なんだろうな!?」
《.....また連絡する。》
そこで通話は一方的に切れ、通話終了音が鳴り響く...。
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sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時