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2人は階段を下りてビルから出ると、ビルの前で待っていた降谷、諸伏、伊達。
諸伏「あ! 良かった...2人とも、!」
降谷「フッ、」
伊達「全く、ヒヤヒヤさせやがって...」
萩原「ごめんごめん、でも帰ってきたでしょ?」
松田「約束通り下で待っててくれたみてーで安心したよ」
5人は互いに近付き、
パンッ─────!
手を上げて、子気味良いハイタッチを交わした。
〜3年後〜.
降谷《...これが3年前にあった出来事だよ。》
ガラスの向こうにいる降谷は、昔話に軽く肩を落とした。
降谷《そういえば汀紗、あの時ビルにいただろ?》
『...フッ、どーだろうね。』
降谷の問い掛けに、汀紗は笑みを浮かべて頬杖を着いた。
松田「いや絶対いた。今思い出したぜ、一人鋭い視線送らせている奴がいて振り返ってみたけど、ソコにその気配は無くて...そんな芸当できるのはお前しかいねーよ。汀紗」
『さぁ〜?真実は闇の中って選択もあるんだぜ?』
松田「もうほぼ答えじゃねーかよ」
松田は汀紗の頭を撫でた。その松田にコナンは問い掛ける
コナン「...その爆弾騒ぎの現場にいた外国人に、松田刑事は名刺を渡したんだね」
松田「ああ、昔の記憶って案外思い出せねぇもんだ。」
コナン「つまり、あの被害者はあの時の...」
降谷《間違いないだろうね。だけど、男が何者であったのかは分からない》
コナン「その事件は一切報道されていないよね。ガス漏れ事故で表向きに処理された」
降谷《公安が介入して、全ての情報を上が封印したんだ》
コナン「回収された爆弾はどうなったの?」
カチャ
コナン「?」
諸伏「これがその爆弾」
諸伏が置いたパソコン画面にはネット記事が乗っていて【倉庫で爆発 作業員5名死亡】という見出しで全壊した倉庫の写真が掲載されている。
コナン「これって...」
降谷《爆弾は解析の為シェルターの一つに運び込まれた。だが成分を解析する前に謎の爆発があり、関わっていた者は皆死んでしまった》
諸伏「...」カチャカチャ
ピロンッ。
コナン「ん?」
降谷が詳細を伝えるとパソコンを操作していた諸伏がタッチパッドを叩いた。するとコナンのスマホからメールの着信音がした。
降谷《捜査に必要かもしれないから、今回しか使えないけど風見の連絡先。それとあの時松田と萩原が解体していた爆弾の写真と構造を送るよ。》
コナン「...」
降谷《そろそろお別れの時間だ。》
コナン「!」
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sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時