1632 ページ33
───パチンッ、!
萩原「ここで死んだら俺、“あの子”に合わす顔が無いよ」
───パチンッ、!
松田「まだ言ってんのかよ、ソレ」
───パチンッ、!
萩原「言うよ。いつまでも、、ちゃんと...救けてくれてありがとうって、お礼がしたい。あとお巡りさん煽ったから仕返しもしたい」
松田「ひでぇヤツ、女には優しくするのがお前のポリシーじゃなかったのか?」
萩原「その子だけは特別だよ。」
─────パチンッ、!!
残り30秒を切った。
2人はそれぞれ探る位置を決め、残り切る最後の1本を慎重に冷静に急いで探る。
松田「!これだ!!」
松田が見つけ、コードの束を押し分け奥にあるコードを...
─────パチンッ!!
【00:02】カチッ...
松田「ふぅ〜っ、あっぶねぇ.....。」
残り2秒...、一気に体の力が抜けてその場にがくりと2人は頭を垂れて座り込もうとした。
「...。」タンッ
何処かでペストマスクの人物がスマホ画面を指で押した。
«ビー!!!»
「「!?」」
その時突然なった警告音。
【00:02】カチッ
松田「なっ...!」
萩原「遠隔か!?クソッ、!」
【00:01】 ︎︎【00:00】カチッ...
チューブを上がってきた液体は、真ん中の空のタンクに向かってゆっくりと流れている。
「「ッ、、!」」
2人は必死に思考を巡らせる。何か、何か手は、方法は...!
松田「ッくそ.....、」
クチュッ...。
萩原「!!松田ッ!!!」
松田「っんあ!?」
そのとき松田が噛んでいたガムの音が萩原の耳に届き、萩原は松田の口の中に手を突っ込んでガムを取り出し、2つのチューブが連結する部分にガムを押し込んだ。
左右のチューブから流れてきた液体は、連結部分に押し込まれたガムで遮断され混ざらなかった。.....爆発...しない、
「「..........はぁーー....、、っ」」ドサッ!
今度こそ爆弾は止まった、それに安堵し腰が抜ける勢いで互いを支えながらその場に座り込んだ松田と萩原。
萩原「今度こそ、し、、、死んだと思った...」
松田「はぁ〜...お前が言うとしゃれになんねーから」
口から垂れた唾液を拭って、松田は萩原の背中を叩いた。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時