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非常階段へ飛び出したペストマスクの人物は、カリカリと右袖の中からフック付きのワイヤーを射出した。フックは向かいのビルの手すりの壁に引っかかった。
諸伏「ッ!!」
バッ───!!
ペストマスクの人物は手すりを超えて大きくジャンプした
諸伏「くそっ!」
伊達「危ねッ!!」
諸伏は手を伸ばしたが既のところで届かず、手すりから落ちそうになった所を伊達がスーツを引っ張って押さえた。
降谷「2人とも避けろ!!」
諸伏/伊達「「!」」
背後から声がして、2人は振り返る。
降谷「逃がさないよ」
ドンッ──────────!
降谷が銃を構えて、放った銃弾は伊達と諸伏の間を突き進み...ペストマスクの人物がぶら下がるワイヤーを撃ち抜いた。だが落ちそうになる既で、片手で手すり壁をつかみ身軽に乗り越えていく。
ドンッ!
諸伏「くっ、」
諸伏が咄嗟に銃を放ったが銃弾は壁に弾かれた。
降谷「班長!!頼む!」
伊達「!?まじかよ!」
ガッ!! ︎︎ゴォッ──────────!
そのとき降谷が上着を脱ぎ捨てそのまま走り出し、伊達の両手を踏み台にしてそのまま隣のビルへと飛んだ。ペストマスクの人物がいる一つ下の階に着地した降谷は追い掛ける。
伊達「無茶しやがって...」
隣のビルに飛んだ降谷が諸伏と伊達に向けて叫んだ。
降谷「ヒロ!班長!まだコイツの仲間が潜んでいるかもしれない!松田と萩原を頼む!」
伊達「お、おう!お前も気をつけろよ!」
降谷が「嗚呼!」と答えて伊達が松田達の元へ向かおうとすると、
諸伏「班長。俺はゼロの援護に回るよ」
伊達「え?」
諸伏「奴は只者じゃない。1人で相手するにはキツいと思う」
諸伏がそう言い、見るとペストマスクの人物は半回転して非常階段の屋根を登っていた。降谷も流石に度肝抜かれた様子だった、
伊達「.....おう、じゃあ頼むよ!」
諸伏「嗚呼!」
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sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時