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雑居ビルの中は長らく使われていないようで、荒れ放題だった。電気も着いてなく薄暗い。
松田「...班長達に連絡したら、中目黒駅まで歩いてたらしいから直ぐに応援に行けるってよ」
降谷「了解。」
2人は警戒をしながら階段を上がる。それぞれの階を様子見しながら窓ガラスが割られていた6階に辿り着くと、、
松田「開いてる...」
6階の扉が微かに開いていた、降谷は静かに扉に近付き部屋を覗いた。
降谷「！」
降谷の目線の先には割れたガラスやごみが散乱する部屋の隅に、配管パイプに両手を縄で縛られ繋がれていた男が座り込んでいた。
降谷「気を失っているみたいだ」
松田「日本じゃねぇな」
2人は男にゆっくり近付き、降谷は男の目の前でしゃがみ肩をポンと叩く。
降谷「大丈夫か？」
「ッ....、、」
男は頭から血を流しながらも目を覚まして顔を上げた、が2人を見てハッとして息をのみ怯えた表情になった。
松田「落ち着け。俺達は刑事だ。刑事だ！け・い・じ！わかるか？」
「....? ......。.....！
男は2人が敵ではないと理解はしたのか、一瞬安堵した表情を見せたが直ぐに険しい表情へと変わりロシア語を放った。
松田「ん？」
降谷「ロシア語だ。逃げろって」
それを聞いた松田は取り出していた警察手帳をしまい、スーツポケットから名刺を取り出して男に差し出した。
松田「先に下りてろ。警察に止められたら、この名刺を見せるんだ」
「...?」
すると横でガラスの破片を拾い、男の縄を切っている最中の降谷が通訳する。
降谷「
ﾋﾞｯ...!!
そこで縄が斬れ、男は松田から名刺を受け取りまじまじと見詰める。
──ｶﾞｺﾞﾝｯ､!
「「「！」」」
その時音がした方に全員が首を向けた。別の部屋に繋がる扉の方からゴト、ゴツ、、と再び音が続いて聞こえる。
松田「.....まだお客さんがいるみたいだな」
「
男は立ち上がり部屋を出て行った、降谷をそれを見て上着の下から拳銃を出した。扉に近づいていく降谷を見て松田は笑う。
松田「さすがなんでも持ってやがるな、公安は...」
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sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (
レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月16日 0時
