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コナン「今度の事件には松田刑事が関わっていて、あなたは警察学校でここにいる彼らと同期だった。
さらにその件で、捜査一課の佐藤刑事と高木刑事が動きはじめている。その状況を考えたら...答えはすぐ出るよ。」
降谷《そこまで読み切ったうえで、わざと一人になり我々に拘束される機会を作った...》
──ガンッ!!!
降谷《君はいったい何者なんだい────?》
降谷は受話器を持ち替えて、黒電話をガラスに打ち付けコナンを睨み付ける。それにコナンは答えず、微笑みながら肩を落とした。
コナン「...そんなことよりここはなんの施設なの?」
諸伏「ここは公安が所有する地下シェルターだ、ゼロと俺達を隔てているガラスは特殊強化ガラスで電波も遮断する」
そう言いガラスに手を当てた諸伏。
コナン「だからスマホじゃないんだね。」
降谷《ここでもし大爆発が起きたとしても君は無傷だし、地上の誰もその事には気付きはしない》
コナン「その首輪みたいな物って...?」
降谷《そう、爆弾だ。》
降谷はそう答えると、コナンに首輪爆弾全体を見せるようにくるりと廻った。
コナン「汀紗姉ちゃん...松田刑事達でもダメだったの?」
松田「嗚呼。解体方法は俺と萩で何とかすれば何とかなるんだが、時限式なのか無線式なのかが調べても不明でな。下手に手を出せばドカンと来た」
萩原「悔しいけどお手上げなんだよね〜。」
コナン「そっか...」
コナンは再び降谷の方へと顔を向く
降谷《捜査一課の刑事さんたちが僕に会いたがっていることは知っている。でもこれじゃあ会う訳にはいかないだろう?
今そっちにいる4人も連絡が取れない様になってるからきっと周りから不審がられているに違いない。それに...》
コナン「彼らに面が割れると“潜入捜査”もご破算だしね」
その言葉に諸伏と汀紗は微かに目を伏せ、松田達3人は何も言わず汀紗とコナンの事をじっと見つめた。
降谷《ポアロのアルバイトも辞めなくちゃならなくなる》
コナン「それで僕を呼んだんだ。汀紗姉ちゃんや松田刑事達をここに集めた理由は?」
そう問掛けると降谷は持つ黒電話と共に床に座り込んだ。
降谷《僕らの知っている情報を全て伝える、だから一課の捜査に汀紗と共に行動して協力して欲しい。》
そう言い頭を下げた降谷。その態度に後ろにいた部下達は驚く、それに合わせるように4人もガラス越しに降谷の傍に座り込みコナンと汀紗を見る。
コナン「で3年前の11月6日、安室さんは松田刑事達と会ったんだよね?」
降谷《ああ。会ったよ、同期5人で久しぶりにね》
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sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時