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喫茶店を後にした中村達は、タクシーに乗り込む。
村中「じゃあまた明日」
クリスティーヌ「...」ペコ
コナンと蘭は2人を乗せたタクシーが走り去るのを見届けた。
蘭「お父さんが言ってたんだけど、村中さん。昔はすっごく厳しい人で“鬼の村中”って恐れられたそうよ。」
コナン「そうなの?今の村中さんから想像出来ないね」
蘭「きっとクリスティーヌさんのおかげで優しくなったのね!」
そう言い不意に空を見上げると、日は沈みうっすらと暗くなっていた。
蘭「あ、もうこんな時間、私たちもそろそろ帰ろっか。」
コナン「.....蘭姉ちゃん」
蘭「ん?」
コナン「ボク阿笠博士のところに泊まるから、今日はおじさんのそばにいてあげて」
蘭「え、でも...」
コナン「ボク一人で大丈夫だから!」
蘭「.....ありがとう、じゃあ気おつけてね」
コナン「うん!」
蘭は入り口に向かい、病院内へと入って行った。その様子を確認したコナンは、前を向いたまま背後の者に声を掛ける。
コナン「そこにいるんでしょ、ボクに何か用?」
「「!!」」
柱の影からスーツ姿の男が2人、出てきた。
コナン「.....。」
コナンはその2人の方に目線を向けた時、
『こぅら!!!クソガキ!!』
コナン「!」
ガバッ!!
コナン「...」
背後からいきなり感じた人の気配...と同時に襟首を捕まれ引っ張り上げられ体が宙に浮いた。コナンを持ち上げたのはフードを被った汀紗だ。
『テメェ今までどこ行ってた!?どれだけ探したと思ってる!?』
コナン「逆に聞くけど、汀紗姉ちゃん今まで何してたの?訓練にも来なかったし、警視庁前の爆弾事件に灰原とおじさんが巻き込まれたのにそこにも来なくて...」
『....デ、デンワブッ壊レテタ』
コナン「急に嘘ヘタになるじゃん」
コナンは掴まれた手の中から降りて、地面に着地する。
コナン「それで?用は?」
『コレつけて』
コナン「何これ布...?もしかして目隠し??」
『左様。これで全員集められたからなー、』
汀紗も自分用の目隠しを懐から取り出した。
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sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時