1615 ページ16
エントランスの方で、目暮警部達と共に後始末をしていた伊達の元へ駆け走ってきた松田。
松田「班長!」
伊達「ん?なんか分かったのか」
松田「あ、いや...」
口篭る松田の態度で察した伊達は、目暮警部達に後は任せるようお願いして警視庁を出ようとした時__
「松田刑事、伊達刑事」
警察の制服を身にまとった女が2人の目の前に現れ、呼び止めた。それに松田と伊達は一瞬眉をひそめたが深く被る帽子越しに見えた瞳にハッとし、女にそのまま着いて行くと一台の車が停まっていた。
その車の前には萩原刑事の姿もあった。
萩原「やっほー、二人とも」
松田「.....。そういう案件って理由か?コスプレ万」
『チッ、せっかくガチで変装したのに』
深く被る帽子越しに汀紗は松田達を見据えた。
『まぁ、悪いんだけど3人はコレ着けて車の中で暫し待機して頂きたい』
汀紗は懐の中から、黒い布を三つ取り出した。
それを見た3人は小さく頷いて汀紗から布を受け取る。
──────────────────────────
結局、情報を知り得ないまま行き詰まっている佐藤刑事、高木刑事、千葉刑事、過去の松田や伊達、萩原の発言を頼りに付近に事情聴取をしに向かい調べ上げた結果...
“フルヤレイ”と言う単語を導き出す事に成功した。
早速、捜査一課のパソコンで調べて見たのだが_____
千葉「...どれだけ調べてもこのとおりです。」
結果はゼロ。いくら調べてもフルヤレイという人物の存在は出てこなかった。
千葉「本人にいるんですか?そのフルヤって男」
佐藤「松田君達の同期だった男よ。たとえ警察を辞めていたとしてもデータは残っているはず...でも同期が5人いるってだけで、それ以上は何も教えてくれないのよね」
高木「伊達さんもそうですね、」
佐藤「そういえば伊達さんは?」
高木「さぁ、さっきあった爆発の件からどっか行っちやったらしいんですよ。なんか捜査を掴むためとか何やらで警視庁を出て行ったと」
佐藤「松田君も会議室出て行ったきり姿見せないし...、もう!!」
分からない事だらけで佐藤刑事が嫌気をさした時、
???「佐藤警部補に高木巡査部長。」
佐藤/高木「「!」」
背後から名前を呼ばれ、振り返ると、その男は頭に包帯を巻き顔中に絆創膏が貼られていた。
佐藤「あなたは確か....」
風見「警視庁公安部の風見です。ちょっとよろしいですか?」
公安刑事が捜査一課にいきなりやって来た事に佐藤刑事は嫌な予感がした。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sz , - キールにも正体明かしていい気がする .. (3月16日 1時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月16日 0時