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そっから紅葉の提案で、飯を食べる事になった。
松田「なァ、アンタ名前は?」
伊織「ん?」
蘭と和葉から資産家のお屋敷の事を、説明をしていた紅葉の後ろを歩いていた伊織さんに不意に名前を訪ねてきた陣平...。
伊織「大岡家に仕える執事...伊織無我と申します。以後お見知りおきを」
松田「へぇ、、執事ねぇ。最初っから仕えてた__」
グイッー!!
松田「ぐぇッ!!? 」
言葉の途中で、私は松田の襟元を掴んで自分の方に引き寄せた。
松田「っお、おい!汀紗...! 何すんだ!?」
『それ以上は駄目だ。』
松田「はァ???.....はァ、あぁそうかよ。」
スルッと、襟元を離し体制を元に戻した松田。
伊織「フッ、随分と躾が上手いようで.....」
『アンタこそ、首輪のリードの持ち主はちゃんと護れよ?』
伊織「えぇ、勿論。」
掛けているサングラス越しに、伊織を挑発的に睨むと微かに笑みを浮かべて、紅葉の背中を見やった...。んんっ!好き!
紅葉「4人の息子さん達も子どもの頃に別れ別れになってから30年間1度も会ったことがないみたいです。まぁ母親の家政婦さんと長男さんだけは3人の弟とメールを取ってはったと聞いてますしたけど...」
和葉「ほんならその宝物の話聞いた悪い人が兄弟のフリして横取りしに来るんちゃう?」
紅葉「それは大丈夫です。その4兄弟の手の平には分かりやすい印付いてるそうやから!なんでもその4兄弟が子供の頃に負うた...火傷の跡らしいです」
母親が大火傷しそうなのを、4兄弟が庇って付いたと話す紅葉。するとその話を聞いていた蘭の方に、伊織さんが耳打ちで訪ねてきた。
伊織「蘭様、失礼ですが...もう10分と30秒もお歩きになられてますが目的のお店はまだでございますか?」
蘭「も、もう着くかと...」
松田「.....何モンだよ。ただの執事じゃねーだろ?」
『...。』
松田「黙秘かよ、最近のお前隠し事多過ぎ〜」
わしゃわしゃと陣平に頭を撫でられた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月15日 17時