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エレベーターで最上階まで上がり、非常階段で屋上に出た
『萩原、スーツ貸して』
萩原「はいよ」
制服のブレザーを脱いで萩原に投げ渡し、長い髪を一つ結びに纏めて、交換として萩が着ていた白ベースのスーツを頭から着込んで自分のスマホとコナン君のスマホを通話状態にし、自分は屋上の柵から飛び降りる。
バッ──!
コナン「ワイヤー使わないのかな?」
萩原「凹凸がある建物では大抵汀紗ちゃんは、能力頼りだよ。ワイヤーはどっちかって言うと拘束メインだから」
赤井「しかし、命綱として付けては欲しいものだな」
萩原/コナン「「それな、/ うん。」」
屋上から3階下の階で、飛び下りていた身体を止めて足先を3階の塀の柵に絡めてスマホ画面を片手で下へと降ろす。
カメラのレンズが丁度、階の窓越しの光景を映す。
コナン「やっぱりリビングに捕まってる!」
萩原「でもなんでリビングなの?さっき汀紗ちゃんが言ってた香車ってやつ?」
コナン「うん。香車は英語表記で「L」って読めて...」
萩原「な〜るほど、リビングの「L」って訳か!」
スマホには捕まっている秀𠮷さんと、包丁を突き付けている菱沼さんが映っている。状況を屋上の3人が確認出来た様子なので、ワイヤーでスマホのその場にぶら下げて置いて、体制を戻してパルクールで屋上まで戻る。
バッ──! ︎︎コツッ!!
『ッシ、どうやって助ける?』
萩原「人質と犯人はゼロ距離...下手に刺激する訳にはいかないな。」
『あぁ、公安見てぇにガラス窓ぶち破って行く訳にも行かねーし...』
萩原「汀紗ちゃん公安案件じゃ、物騒なんだね」
『悪かったな脳筋思考で!』
頭から被っていた白ベースのスーツを萩に返した。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月15日 17時