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コナン「ヒントは羽田名人が気にしていた、キッチン台に載っていたもの。製氷皿が2つとミキサーとトースター。この中に3人の内の1人のアリバイを作り出せる道具があったんだ」
『ミキサーやな』
赤井「ミキサー?」
コナン「ミキサーに常温の水を入れて、5分程度かき混ぜると水分子同士の摩擦で運動エネルギーが熱エネルギーに変わり...
温度が42〜43度に上がるんだよ。で、そのお湯にインスタントコーヒーを入れれば、ちょっとぬるめのコーヒーが出来るってわけさ」
『つまり犯人は、一旦買い物に出たフリをして、忘れ物があったとか適当な理由ですぐに部屋に戻って、ミキサーに水を入れてかき混ぜながら源田棋士の首を電気コードで殺害した...』
萩原「その後は部屋のどっかに隠れて、脚を2つ切り取った将棋盤を遺体の傍に置いて、源田棋士は連続殺人の2人目の被害者だと示し、前に買っておいたコーヒーショップのカップにミキサーで温めたぬるま湯を入れてコーヒーを作った感じかな?」
『せや。そのコーヒーを、コーヒーショップの袋に入れて、マンションのエントランスまで降りて...被害者が中に入れてくれないと偽っていた人物が犯人、、』
コナン「菱沼浩輔棋士が犯人で間違いないよ」
その応えに、私達をチラリと一瞥した赤井さん。
コナン「源田棋士絞殺事件の捜査中に自宅が火事になり遺体で発見された岸本棋士の傍に、脚が3つ切り取られた将棋盤が置いてあったのは犯行の順番を錯覚させるため...」
『岸本棋士を殺害したのは第2の現場、勉強会のある米花町のマンションに行く前...殺害した後でエアコンの温度を37度に設定した部屋に放置しまして、
なんやかんやの方法で源田棋士殺害の現場が発見されてから自動的に火事になるようにしておけば、直腸温度があまり下がっていない遺体が火事場から発見される。』
コナン「もちろん焼死体だから、死亡推定時刻にはかなり幅が出来るけど、将棋盤の脚の数で第2の殺人の後の犯行だろうと思わせられる...」
赤井「なるほど。つまり、最初に殺害した錦戸棋士の傍に脚を1つ切り取った将棋盤を置いたのは、2番目に殺害した岸本棋士を、3番目に殺害した源田棋士の後に殺害されたように見せかけるための布石だったという事だな」
「将棋難しいよ...」と私達の推理を聞いていた萩が一人でぼやいた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月15日 17時