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『ねぇ、秀吉さん...あれ』
秀吉「あぁ...。」
コナン君が遺体の現状を確認している横目に、私と秀吉さんは源田さんの頭上にあるひっくり返った将棋盤に目を細める。
本来4つあるはずの脚が2つしかなくて、犯人によって切り取られたんだろう、、最近ニュースで“八百長疑惑で失踪中だった棋士が遺体で発見された”ってあったし、恐らく同一犯なんでしょうねぇ...。
コナン「由美さん!警察と一応救急車に連絡を!!」
由美「うん!わかった!.....あ、もしもし美和子?米花町のマンションで人が倒れてて」
直電する由美たん。
『犯人は、一体.....』
秀吉「.....。」
『秀吉さん?』
秀吉「...ん?」
自分の右の掌を押さえて、ジッと源田さんの遺体を見つめていた秀吉さんに声を掛ける。
『どうかしました?』
秀吉「いや、なんでもないよ。」
『.....そう』
相槌だけを返すと、秀吉さんは目を瞬かせた後...微かに笑みを浮かべて、私の耳元に口を寄せてきて囁いてきた。
秀吉「犯人...誰だか汀紗さんも分かってますよね?」
『.....フッ、ヒミツだ。』
口の前で人差し指を立てる。
秀吉「その仕草、兄さんにそっくりだよ」
『似せた覚えはねーんですがなぁ、、』
そっからあっという間に警察到着して、高と佐の現場検証が始まった。やっぱり凶器は遺体の傍に落ちてる電気コードだって、吉川線が証拠ってな!
ヴーッ!! ヴーッ!!
『ん?』
痴話喧嘩してる秀吉さんと由美たんの近くで、コナン君と一緒に現場検証を見守っていると自分のスマホに電話が入った。画面を見ると.....萩??
なんで今のタイミングで、、
ピッ、
『もs((萩原《何処で何してんだよッッ!?!!?!》
キーン...
鼓膜破れた。マジで絶対に、
萩原《って、あれ?電話繋がった、?良かった...無事なんだな、、はぁ〜...あぁ、もぉ〜、連絡の一つは寄越せってまじで...》
『.....ああ、そっか。今日は萩原だったな』
コナン(今日は...?)
私と萩の通話に一瞬、目を向けてきたコナン君。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月15日 17時