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由美「将棋の勉強会?その女の子たちと?」
秀吉「うん。彼女たちは女流棋士で平日も高いレベルで腕を磨きたいって言うからたまに顔を出してるんだ。...まぁ本当は彼女のお父さんに頼まれたからなんだけどね」
由美「彼女のお父さん?」
秀吉「ああ、ほら。山梨でやった名人戦の対戦相手の勝俣力王将だよ」
勝俣「私は勝俣水菜。父は自分の門下生たちの面倒で手一杯らしくて。羽田名人にお願いしたんです。で、彼女は私のライバルで...」
瓜生「瓜生祥子です。水菜さんと共に女流名人目指して頑張ってま〜す」
由美「じゃあ、いつもこの2人と将棋を?」
秀吉「いや、彼女たちだけじゃないよ」
目的地に到着したらしく、足を止めた。目の前にはマンションのエントランス。
勝俣「あ、菱沼さん、先に戻ってるみたい」
自動ドアの先には男性の姿が見えた。
瓜生「菱沼さん。名人が彼女連れて来たよ〜」
菱沼「え、マジで!?」
菱沼さんと呼ばれた男性は振り返って由美たんを見やった
菱沼「僕、名人にいつもお世話になってる菱沼浩輔です」
ホットカップ片手に菱沼さんは頭を下げた。けど少し困った様子で、由美たんと私とコナン君を見つめてきた。
菱沼「いやぁ、あの由美さんに会えるなんて光栄だなぁ!でも困ったな...コーヒー、人数分しか買ってないや」
『あ、全然私とこの子は大丈夫です』
コナン「うん!」
菱沼「そうかい?まぁ、ここのコーヒー味が落ちてるからインスタントコーヒーと変わらないけど」
勝俣「え?そうなの?どれどれ...」
菱沼さんは勝俣さんに紙袋に入っていた、コーヒーカップを渡した。
勝俣「コクッ...ほんとだ。味落ちてる。ちょっとぬるいし」
瓜生「猫舌の私にはちょうどいいかも」
勝俣「それに比べて、私が買ってきたパンは出来たてホカホカだよ!」
勝俣さんが持っていた袋を広げると、嬉しそうに菱沼さんがその中から1つ取っていく。
瓜生「あれ?いつもの熱々のカレーパンがないわね」
勝俣「ごめん、ちょうど売り切れだったの。あ!ねぇ、あのアイスはちゃんと買えた?」
瓜生「今日はそんなに混んでなかったからキンキンに冷えたのがすぐに買えたわよ!」
食べ物持ち込んで将棋か、、女子会やん(?)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月15日 17時