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風見「おい、口を...」
萩原「大丈夫です。風見刑事」
矢嶋に噛み付こうとした風見刑事を制して止めた萩原刑事。
萩原「確かに、あの子は人を殺せる力を持っている。それこそ完全犯罪なんて可能なぐらい...。でもそうしてないとあの子が自分自身で判断しているから、今お前の体は無傷のまま此処にいる。
逆に感謝しとけよ?記憶が戻ってもお前の命がこの世に存在しているのはあの子が俺たちを止めてくれるからだとなな。...だから、もう一度聞くが入手ルートを隠す訳はその組織にお前の愛人か何かがいるからか?」
コナン「え...!?」
萩原刑事の言葉に動揺が走る。それは矢嶋も風見刑事も同じ...でも松田刑事と伊達刑事だけは特に反応しなかった。
矢嶋「テメェ、! どこでそれを...」
萩原「やっぱりなぁ、薬の入手ルートは昨日取り押さえた組織で間違いないみたいですよ。風見刑事」
風見「どういうことですか!?」
風見刑事の問いに答えるように、矢嶋を見つめたまま口を開いた萩原刑事。
萩原「今日、初めてお前に会ったとき、左手の薬指に指輪らしき痕があるのが確認できた。身元についてはここに来る前に少し調べさせてもらった。
で、さっき現場に行ったとき...書類の断片が落ちているのを見つけてな?作成者の所に女らしき名前がって書いてあったから直球に今聞いて、アンタの動向や呼吸で確信がもてた。
その女は、まだ捕まっていないんだろう?」
萩原刑事、、洞察力に優れているとは松田刑事達からしつこく聞かれてたけどここまでだなんて...やっぱり安室さんの同期は凄い人達だ。
感心していると萩原刑事は席を立ち、面会室を出ようと此方に近付いてきた。その時「待て」と声が掛かり、萩原刑事は足を止め振り返る。
矢嶋「俺の女は制御が効かなくてな、これからどうなっていくのかは...テメェらの目で確かめるといい」
どういう事だ?そう思っている間にも萩原刑事は、面会室から出て来た。風見刑事が扉を締切ったところで萩原刑事は口を開いた。
萩原「じゃあ、今の情報と回収した薬を持ち帰って調査を進めてみて下さい。許可得ているとはいえ色々とでしゃばって「ゴメン」とアイツにも伝えて下さい」
風見「分かりました。」
コナン「任せたよ。風見刑事!」
風見「.....嗚呼、君も彼女の事を頼んだよ」
コナン「! ...うん」
松田刑事は風見刑事に、試験管を手渡しして拘置所を後にし始めた為、風見刑事を残して駆け足で3人を追い掛けた。
くすねた薬は、灰原に解析してもらって情報を得る。その前に今の事情をアイツにも説明しないといけねーのか...。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時