1458 ページ9
中は棚やデスクが破損した状態で倒れていて、辺りには割れた瓶や試験管だったものが転がっていた...夫々調べる場所へと散る。
グッ!!
コナン「んんっ...!」
ガゴッ、、!
倒れた棚を両手で押して持ち上げると、割れていない試験管が2本あった。中には白色の液体が入っている...。
コナン「これは...」
伊達「何か見つけたか?」
コナン「うん。これ、」
ハンカチでくるみ、一本をこっちに歩み寄ってきた伊達刑事に差し出して、もう一本はポケットの中に入れた。
コナン「もしかしたら、汀紗姉ちゃんの記憶に関係する薬かも!安室さんに渡して、成分を解析してもらって」
松田「よし、」
念の為 他の施設内も組まなく調べたが、手がかりになりそうな情報はそれ以上見つからなかった。
──────────────────────────
萩原刑事の車に乗せられ、拘置所にやってきた。
車を降りて中に入ると、風見刑事の姿が見えた。オレの姿に一緒動揺したようだけど声を掛けられることはなく、松田刑事達の方に面会のことを話し始めた。
風見「自分と同行の元なら、あと一人だけ可能です」
松田/伊達「「任せた萩原」」
萩原「オッケー。ボウズ大人しくしてろよ?」
コナン「うん」
風見刑事に続いて、面会室の扉を開けて中に入って行った萩原刑事。松田刑事と伊達刑事と共にその光景を外の小窓から見守る。
暫くすると、刑務官に連れられた矢嶋が面会室に入ってきた。一気に険しい表情になった萩原刑事に少し悪寒が走る
萩原「アンタが、矢嶋康二だな。」
アクリル板を隔てて矢嶋が向かいに座る。
矢嶋「警察が何の用だ...」
萩原「単刀直入に、あんたが使っていた薬の入手ルートを知りたい」
矢嶋「またソレかよ、嫌に決まってんだろ」
矢嶋の卑下た笑みにオレも松田刑事も伊達刑事も拳を握り締める。一方、萩原刑事は表情を変えずに見つめ返している。
矢嶋「ひょっとてお前らアレか?あの女か?」
萩原「...。」
矢嶋「そうっぽいな、あーあ、残念だぜ。あの女がどういう訳で警察に協力しているのかは知らねーけど、間違いなくアイツは俺と同じ世界の人間だぜ?俺に向けた目はそういう眼だった...
アレは躊躇なく人を殺せる。」
...否定はできない。
汀紗は“組織の天使”、今までだって何度かオレもそういう場面に遭遇したことがある。躊躇なく人の急所を撃ち抜く射撃センス...でもそれは人を護るためにやっている事だ。
25人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時