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警察庁・公安部───。
テロ組織の後始末に奮闘しながら、ゼロと考えを話す。
降谷「頭を打ったことによる外傷的な記憶喪失じゃない可能性がある、」
諸伏「というと?」
降谷「ほら以前、“催眠効果のある薬”を使用してテロを目論んでいた男を汀紗がたった1人で拘束したやつ」
あぁ、確か薬は特殊ルートを使って手に入れたものだとか何とか言ってたやつか。
そして今回、そのルートを汀紗と共に俺たち公安警察が制圧したテロ組織.....。
降谷「そのルートを追っていた所で爆発に紛れ、気化された薬を汀紗が吸ってしまったとしたら。
その薬が欠乏効果のあるものなら、、」
諸伏「!確かに...、引っかかるな。」
降谷「だから先ずは、爆破された施設を調べてみよう。
松田やコナン君達にも私情で協力を寄越して.....」
その言葉に俺は強く頷いた。
本心はそうだ。なんだって良い、汀紗の記憶が元に戻るのなら使えるものは使う.....。言い方は悪いけど、それでも皆は汀紗の為に動いてくれるって知ってるから...
だってみんな汀紗が好きだから──────────。
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警視庁・エントランス──。
松田「矢嶋 康二だぁ?」
喫煙所で萩原と伊達に、汀紗の事を話して最悪な気分で煙草を吸っているとゼロから電話が掛かってきた。なんでも汀紗が記憶障害を起こす前に、取り扱っていた案件が一枚かんでいるのかもしれないと読んでいるらしい、、、。
降谷《その薬は催眠効果のあるやつで、それは特殊ルートを使って入手したと矢嶋本人が自供していてな、それが今回の件と繋がってるんじゃないかと...》
松田「.....。」
萩原「貸せ」
耳に当てていたスマホを萩原に奪われた。すっげェ顔...まぁ俺が言えたギリじゃねーな。班長も萩原の隣に立ちスマホに聞き耳を立てる。
萩原「なぁ、お前さ」
降谷《...》
萩原「チッ、まぁいい。全部終わってからだ。薬の入手ルートは?」
降谷《何度聞いてもだんまりだ。》
伊達「じゃあ吐かせりゃあいいだけの話だろ。手配しろ」
降谷《...わかった。》
ブツッと切れた通話。投げてスマホを返してきた萩原。
松田「.....。」
萩原「やるぞ。俺らの立場が崩れたとしても」
松田「嗚呼ー。」
萩の言葉に俺は笑みを浮かべ、煙草を磨り潰した。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時