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それに態々汀紗自身のスマホを俺に預ける必要は無かっただろ?場所さえ教えてくれればそれで、、逆に言えばこのスマホの中には俺やボウヤの知り得ない...
(
アプリに指先を近付けたがすぐに止めた。
(後で汀紗に謝らんとな、)
少しでもそんな気を持ってしまった自分が不甲斐ない。汀紗は俺の事を信用しているからこそ、スマホをこのまま持たせてくれた。なのに裏切る様な行為を考えて...浅はかだ
諸伏「時間ピッタリだな」
『!』
隣から掛けられた声に驚いて振り向くと、スコッチこと公安警察の諸伏景光がいた。偽名の緑川唯とも雰囲気が違うな...、これが本来の公安としての彼なのであろう。。
スマホをポケットにしまい彼の方へ、向き直る。
諸伏「降谷から話は聞いてるな?」
『あ、嗚呼...。』
汀紗から聞いた事だが、俺は目の前にいる彼と裏方の警備に当たるらしい。お互い表沙汰には出れない立場だ、本来なら良いコンビなのだろうな...
諸伏「.....。行くか」
『了解』
よそよそし過ぎるな、汀紗ならもう少しフランクに行くか
──────────────────────────
彼の後に着いて行くと、WSGが開催される会場付近の人気の無い駐車場へと辿り着いた。目の鼻の先には大きなドーム型の会場が聳え立つ...至る所には公安警察らしき人物もちらほら見える。
流石に、彼の姿は無いみたいだな。
諸伏「先ずは各国からやって来る要人を全部暗記してくれ」
『うん』
車の助手席に乗り込んだ所で、渡されたタブレットに目を通す。どの人物も著名人ばかりだな。流石 世界中で開催されるスポーツの祭典と言った所か、、
画面をスクロールしながら、得られそうな情報を探す。
諸伏「そうだ、WSGのスポンサーパーティーに参加して欲しいんだけど...それはこっちで手配しなくても大丈夫だよな?」
『あぁ、うん。園子に誘われると思うから、』
それとなく応えながら、画面をスクロールしていくとある人物が目に入った。国際WSG協会会長 アラン・マッケンジー...。FBI長官だ、やはり15年前の例の事件が関与する可能性が高いな、、。
(他に何か得られそうな情報は...)
ーコンコンッ、
『ん?』
俺がいる助手席の窓がノックされ、其方に目を向けると__
降谷「すまない遅れて、用意は出来てるな?」
...まさか、こんな状況で再び再開するとはな降谷零君ー。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時