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払われた手にバーボンは表情を変えること無く、手を元の位置に下ろしお母様の方へ振り返り訊ねた。
バーボン「それでベルモット、彼女と僕らをこうして顔見知りにさせた目的は何ですか?」
ベルモット「え、えぇ。ふふっ...ゴホンッ! 実は最近、その子は記憶喪失になっててね?その時に事件に巻き込まれてしまってどういう訳だか知らないけど、電波ジャックでその子の見た目を装った女がネットに放映されてしまったの」
キール「! ...大丈夫...なの?」
ベルモットに問掛けるフリをして私に訪ねてきたキール。優しい...!優しいよ怜奈さん...!! どっかのバーボンとは大違いだよ、、!
ベルモット「まぁ、それに関わっていた連中は全員...警察によって逮捕されたそうだから、本当はこっちで全員殺すつもりだったんだけどその前に汀紗の記憶が戻って、殺すなって止められちゃったからね」
キール「.....そう」
またしても、私の方を見てきた怜奈さん。
今度は引いた目です。いやわかるよ、うん。だって私の一声でこの人らが人を殺すのを辞めるんだよ?そりゃこんな目向けられるよ()
はい。じゃあここで五分五分の伏線回収するね!(?)
『でもさ〜、世間的には丸く治まって解決したけど...裏じゃ、この世界じゃ...バレたよね?組織が一時小さい子供を連れて行動していたこと、その数年の間に誘拐されて身代金も付いた少女と、配信に映った女が当時の少女と同一人物だって事.....。』
バーボン「...? どういう事ですか?」
バーボンが投げかけてきたので、スマホを出して画面を操作しながら応える。
『そのまんま、私ガキん時誘拐されたこと何度もあったから、それで身代金とか臓器売買とか売春とか色々危ねぇ連中の間で議論されてね?まぁ全部、この人達が助けに来てくれてたから良いんだけど...
ある日を栄えにこの組織から姿を消した似た少女が、突然ネットに映ったら?金と私の身体だけが目当ての連中にとっては格好の餌になるわけだ。名前も晒されちゃったし、反社は特定厨でしょ?
見付けられるのは簡単.....ホラ。』
操作したスマホ画面を目の前のバーボンとキールに見せる
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時