1487 ページ38
遠島「この盆が本物のなのは、元々私の盆が本物だったからで...!」
蝶野「おいおい勝手な事を抜かすな!」
坂巻「往生際が悪いですよ!」
自分の盆が本物だと、信じて疑わない2人も観念しない遠島さんに向けて口出しし始める。それプラス小僧が子供口調で追い詰める。
コナン「その通りだよ!おじさん往生際が悪過ぎるよ!」
遠島「何!?」
コナン「だってそのおじいさんやオバさんには無理だもん!犯人はあーんなに長くて重い槍で鑑定士さんの頭を殴ったんでしょ?おじいさんやオバさんは力がないから、槍を振り上げたらよろけて畳がきしんで音がして、気づかれちゃうよ!」
その時、微かに口の端を上げた遠島さん。この状況で打開策があるのかい...?
遠島「ボウズは知らないようだから、教えてあげよう!西津さんの補聴器は不具合を起こしていたんだよ?だから例え、犯人がよろけて畳がきしもうが西津さんは、微塵も気付かなかった...!」
『なんで知ってるんですか?』
しゃがみ込んだままの体制で、私は首を傾げる。
コナン「補聴器が不具合を起こしてるって?」
『もしかして、殴る前に本人から聞いたんですか?』
私とコナン君がそう問いかけると、蒼白した遠島さん。
更に不具合は博士が送ったメールが未読無視だったから気づけた事で、補聴器の事を3人に問いかけた時に遠島さんは西津さんが耳に付けているものが補聴器だとは気づかなかったと主張している。
目暮「やはり、補聴器の不具合を知ったのは汀紗君とコナン君の言う通り...」
遠島「...殺すつもりはなかったんです...っ」
観念した様子で、自白し始めた遠島さん。
動機は、娘さんの難病を治す大金が欲しかったと話す。だが自分の所持している盆は本物じゃなかったと、西津さんに助言されそこでカッとなってとの事...。命軽くないよ??
遠島「500万...あと500万あれば手術する事が...!」
涙を流して、嗚咽を漏らす遠島さんに言葉をかける。
『遠島さんの盆でも、手術費は払えると思いますよ』
遠島「! っえ...!?」
『習作だと思いますよ、残りの2つ』
昴「えぇ。汀紗さんの言う通り...名のある彫り師が若い頃に本物を手本にして彫った見事な品。本物には敵いませんが、数百万の値はついたかと」
26人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時