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すいません。その発言に世良は身をかがめて私の隣に立つ哀ちゃんに詰め寄って小声で訪ねてきた。
世良「小学一年生が使う言葉にしては異常すぎる...。君、本当は何歳なんだ?君も飲んだんだろ?コナン君と同じ...例の__」
昴「異常でしょうか?」
そこで話に割って入ってきた昴。念の為わいも()
昴「今や小学生でもスマホを持っている時代、TVや本で見聞きした単語をすぐに検索できる。おまけに博士は難しい言葉をよく使っておられる、それが同居人に移っても不思議じゃないのでは?」
博士「そ、そうじゃの...(汗)」
『ちな「明々白々」はワシが教えた!ねっ?哀ちゃん♡』
灰原「...えぇ。汀紗さんこう見て凄く頭が冴えてるから、色々と教えてくれるのよ」
こう見えてって言うな!庇ってやったのに〜!!
切り替えて、コナン君が早速訪ねた。
コナン「ねぇ、西津さんって目の前にあるのが本物だって博士に言ったんだよね?」
博士「ああ、血塗れの指で盆を.....。あ!!そうじゃ!本物の椎黒盆の裏には西津さんの血の指の跡が付いておるぞ」
高木「ホントですか!?」
別の鑑定士に連絡を入れようとしていた目暮警部たちに、当時の事を思い出して話した博士。早速警部は容疑者の3人に自分の箱の後ろに座るように促し、盆の裏を確認していく。
目暮「もちろん、血の跡が付いた盆の持ち主が最重要容疑者に...」
「「「!」」」
目暮「こ、これは...!3枚とも裏に血の跡がついているじゃないか!!」
『あらぁ〜、機転の利く犯人じゃねーか。』
昴「盆の裏に血が付いていたことに気づいた犯人が、他の2枚にも付けたんでしょうね」
高木「他に何かなかったですか?本物だと分かる特徴は」
博士「特徴と言われてものぉ...。そ、そういえば裏に血が付いたその盆を真横にひっくり返したら、同じ位置に鶴の嘴があったからそのまま真横にひっくり返せば、鶴の嘴の位置でどれが本物か分かるぞ!」
言われた通りに目暮警部が真横にひっくり返すが、、
目暮「さ、3枚とも真上を向いてない!?」
博士「そ、そんな馬鹿な...!!」
驚く博士と呆れた態度を見せる容疑者3人を横目に、世良が突然昴に目を向けて訪ねた。
世良「そういえばアンタ、なんで見抜けたんだ?」
昴「ん?」
世良「ボクが阿笠博士の家の門の影から、中の様子を伺ってた時に声を掛けてきただろ?そしてアンタは、コナン君に聞かれてこう答えた。」
──昴「バイクのメットを被った女の子が」
世良「どうして分かったんだよ?ボクが女だって...」
昴の方へ身体の向きを変えた世良は、眉を寄せる。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時