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ベルモット「ねぇ、ジン この巫山戯た女どうする?」
国外のとある場所で、髪を風に靡かせながら呟いたベルモット。その傍にはポルシェ356Aとダッジ・バイパーが停車していた。
バイパーの運転席の窓から、勢いよく顔を出したキャンティは叫ぶ。
キャンティ「ンなの、殺す一択だろうが!!許さねぇ...!汀紗になんの恨みがあるのか知らないけど、アタイにはそんなの関係ない。あの女と共に関わっている連中全員殺す迄だッ...!!」
コルン「俺も全員殺す。」
隣の助手席で呟いたコルンも同意見だった。
いつも通りの2人にベルモットは肩を落としながら、ポルシェに背を預けながら、煙草を吹かしているジンへと目線を移した。
ジン「.....フー、汀紗は?」
ベルモット「今電話を掛けてるんだけど繋がらなくて...」
ウォッカ「ま、まさかお嬢...1人で何とかするつもりで!?」
運転席の空いた窓から、ウォッカが焦りの声を上げる。
ベルモット「その可能性は高いんじゃない?私達があんな馬鹿げた事をした女とそれに関わった人達を、1人残らず殺す可能性があるからって」
ジン「.....いや」
すぐに否定の言葉を述べた、ジンに周りの者は目を瞬く。
ジン「今回ばかりは、動かねぇと不味いかもな。」
そう言ったジンの片手には、光るスマホが握られていた。
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沖矢さんから水を貰って直ぐに、沖矢さんは電話があると言ってリビングを出て行った。何となく嫌な気がしたけど喉が渇いていたのでソッチを優先した。
『..........美味しい』
久しぶりに喉が潤った。
でも...、少しだけ満足しきれないというか、、やっぱり沖矢さんが言ってた通り私って...コーヒーが好きなのかな?
なんて考えていると、リビングに戻ってきた沖矢さん。なんかさっきより、嫌な気が増している気が.....?
『あの...大丈夫、ですか?』
昴「ん?何がです?」
『.....。』
隠し通す、か...。
.....隠し通す?何を?別にそんな気がしただけで、沖矢さんが何かを隠してしるかなんて___、、
«〜♪ 〜♪♪»
『え、?』
昴「!!」
その時、テーブルの上に置いていた暗証番号が分からない自分のスマホが着信を知らせた。でも、これ...普通の着信音と違う。
なんだっけ、、?なにかの歌だった気が__
昴「ダメです」
『え?』
スマホへ手を伸ばした時、その手の上に沖矢さんの手が重なった。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月14日 16時