1348 ページ49
ヴーッ!!
『ん?』
その時、私のスマホが振動した。開くとメールが一件...
《判断が着いてないのに卑怯だとは思ってる。でも、お願い...声が聞きたい》
(たくっ、ホントに卑怯だな。)
メール文に肩を落としながらも、電話帳を開いて【諸伏景光】に電話を掛けた。消音モードも忘れずに通話だけが私の服のポケットの中で繋がっている.....。
蘭が軽く、諸伏警部に挨拶していたので私もそれに続く。
『お久しぶりです諸伏警部!また会えて嬉しい!』
高明「えぇ、此方こそ。」
手を差し出して、握手する。
高明「!」
『...』
私は、諸伏警部の手を強く握り手をゆっくり離すー、、。
『話は後ほど、』
口パクで小さく伝えた。この人ならどうせ読唇術で分かる
『でも、諸伏警部がどうしてキッドの件に?というかこっちで何か用が??』
高明「本当は先日、あるものを確認するためにここへ来たんですが...担当の刑事さんが事件の捜査で出払っていて会えず、今回再び来たというわけです」
蘭「あるものって?」
高明「私宛ての封筒です。ですが...差出人は不明らしくてまぁ、再び上京するのをこの日にしたのは鈴木治郎吉相談役に呼ばれたからでもありますが」
『な〜るほど』
封筒の中身は恐らく、ヒロの偽装死亡報告.....。
(本人達の、判断次第では無意味になりそうだけど)
ポケットの中で繋がっていた通話を一旦切った。また何かあれば、向こうからメールが来るでしょう!というワケで兄弟ターンはここ迄にして、本来の目的であるコンクパールに今度こそ移りましょうか!!
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 22時