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酔っぱらい共を速攻であしらった昴。そこで萩の拘束が解かれたので今通りかかった風に、私は姿を現した。
萩も後ろから着いてきた。
『あれ?由美たん??』
由美「あ、汀紗ちゃん 萩原君も」
『何かあったの??』
由美「ええ!タチの悪い酔っ払いに絡まれたの!!」
萩原「え?マジで?大丈夫だった??」
由美「平気平気!この人が、止めてくれたから」
昴「お騒がせしました」
回収した酒瓶片手に、昴は由美たんに頭を下げる。
由美「いやいや!こっちこそなんかありがとう。それより汀紗ちゃんと萩原君はこんな時間まで何してるの?」
『デートという名の調査。そっちは何か進展あったんです??』
由美「ん〜、そうね。2人が残したメッセージは駐禁の標識にあるんじゃないかってことと...あと、八木のスマホに残されていた番号が分かったわ」
萩原「番号?」
由美「電話のダイヤル番号の画面に、“7155”って」
萩原(7155...なるほど、道路交通法第71条5の5って訳か。)
完全に、答えが一致した様子の萩原。
由美「電話番号じゃないことは確かだから、何かの暗号じゃないかって今解読中なの...」
由美たんはミニパトに乗り込んで、エンジンを入れる。
由美「じゃ、捜査の協力はありがたいけど、夜道には気を付けて!萩原君はちゃんと汀紗ちゃんのこと守るのよ?それと、そっちの彼も、さっきのお連れさんたちによろしくね。あんま飲みすぎるなって!!」
昴「わかりました」
『バイバイ由美た〜ん!』
由美「あと汀紗ちゃんはいい加減、“由美さん”って呼べ!」
と言い残して、走り去って行った由美たんのミニパト。
昴「とても警護が必要な女性には見えんがな、」
『まっ、由美たんはあれでもう大丈夫だろうね。』
昴「所で、今交通部の間で起こっている事件...2人はもう犯人が誰なのか掴んでいるのだろう?」
『..........バレてた?』
昴「彼のしたり顔でな」
『萩ポーカーフェイス皆無じゃ〜ん』
萩原「俺別に捜査官じゃ無いし!」
なんて話していると、私のスマホが振動した。
2人に断りを入れて電話に出る相手は航。その間、萩は昴に今回の事件の概要を簡単に話していた。ゼロ...あんたの同期達は案外気が合う仲だぜ、、。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 22時