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『被害者は、警視庁交通部交通執行課 八木紫織警部補。
遺体のそばには、スマホにめり込まれた100円硬貨...これは今朝遺体で発見された同僚の、百崎巡査部長のそばにも置いてあったもの.....』
チャリーンッ!
『硬貨には桜が刻まれている、それは日本警察のエンブレム』
マジックで、掌から100円玉をコイントスで出して掲げる
白鳥「じゃあ、まさかこれは...!」
『警察に恨みを持った人物の犯行、女性警察官連続殺人事件でしょうねー。』
私の言葉に、強ばらせた白鳥警部と千葉刑事...。
黒田「フッ...流石、組織の天使だなー。」
...言うなよ今ァ〜ッ、、!ほんに揶揄うのやめて欲しい...!!
『はぁ〜。オラ!!!いつまで棒立ちしてんだ!!現場検証してよ!!!』
松田「お前、、覚えてろよ?」
伊達「...ホントによォ〜、汀紗さァー、、。」
疲れ切った様子で、漸く現場検証を始めた2人。
しばらくすると、目暮警部と高木刑事と佐藤刑事も現場に駆け付けた。刑事わらわらだね!そして、現場を捜査する光景を少し離れて爆処の萩と見守る。
萩原「...どこまで関係もってるの」
一歩、私に近づいて小声で訪ねてきた萩。
『どこまでって、、どこまでイッたと思う...?』
身体をくねらせて、服越しに指先を腹の上で滑らせる。
萩原「分かった。たまにお茶してお話する程度なんだね」
『流石萩、大正解!』
指パッチンして、褒める。いやらしくなくて残念だね!(?)
萩原「それで?汀紗ちゃんの中ではどう見解してる訳??」
『駐車禁止の標識』
萩原「標識?」
規制線の内側の、遺体の横に立っている駐車禁止の標識を見上げる萩。ついでに、百崎巡査部長の殺害現場の近くにもそれがあったと伝えた。
萩原「..........。容疑者は?」
『今んとこ3人』
名前も伝えた。すると萩は、微かに口角の端を上げた。
萩原「ダジャレ掛けてる?」
『そこでyesって言ったら、萩 一課に伝えちゃう?』
萩原「メタ的に言っちゃダメなら言わない。これ以上被害出るのなら言う。」
『じゃあyesで前者』
想定外でした。まさか標識と容疑者の名前言っただけで、犯人が誰か見抜けるなんて...洞察力進化してないか???
そこで、陣平たち含めた白鳥警部達が聞き込みに行ったタイミングで黒田管理官が私と萩の方を見てきた。...え?今の会話私と萩にしか聞こえなかったハズだよ???
黒田「何か気になるのか?八宵汀紗」
「あ、え...」と戸惑う声が出る。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 22時