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頭から血を流して倒れている遺体の前で、立ち往生する黒田管理官の横に立つ。少し後ろの方で3人は頭抱えていたけど、ほっとく!
黒田「サミットの件、改めて感謝しているよ」
『いいえ〜エンジェル呼びは正直ビビりましたけど!』
萩原「え、.....え?」
伊達「いや、俺に聞かれても...」
松田「右に同じ」
萩原「...え?エ??じゃあ、つまり汀紗ちゃんはとうとう管理官まで手玉に取ったってわけ??」
伊達/松田「「言い方」」
『お前ら、うるせェぞ...』
ギロリと後方にいる3人を睨むと、黙って固まった。
黒田「フッ、想像以上に手懐けているじゃないか」
『犬のおまわりさんだけにね。』
あ、ちなみにこれ全部小声で話してます。
与太話はこれぐれーにして、遺体の状態を確認します、言うまでもないけど亡くなっているのは八木警部補です.....。
『八木警部補...』
黒田「知っているのか?」
『はい。今朝、百崎巡査部長の殺害現場で会って』
黒田「ほー...、今朝の現場にも居合わせていたのか」
黒田管理官の視線を受けながら、遺体の横にしゃがむ。所で萩はともかく、航と陣平は現場検証しないんですか??
『まぁいいや。右側頭部に外傷、この血の飛び散り方からして...転落死でしょうね』
遺体の横にあるマンションの外階段を見上げる。
遺体の横にあるスマホと、その割れた画面にめり込んでいる折り曲げられた100円硬貨に目を向けた時、後ろに車が停って白鳥警部と千葉刑事が現れた。
白鳥「く、黒田管理官!?どうしてここに...?」
千葉「それに汀紗さんまで。そして松田さん達は...どうしたんですか?固まって??」
黒田「たまたま近くを通りかかったんでな、臨場したよ」
『陣平らは気にしないで、なんか今いっぱいいっぱいらしいから』
誰のせいでだよ...。なんて目線を3人から感じたウケる
千葉「そ、そうなの?それで...汀紗さんはどうして???」
黒田「彼女の、知的機能をお手並み拝見している所だ。事件現場で冴えたことを言うやつだと、話していた女子高生とはこの娘の事だろう?」
白鳥「あ、確かに...そうですけど、」
あらやだ。任三郎にそう思われてたなんて嬉し!
そんでもって、千葉刑事は私に問い掛けたつもりなんだろうけど応えたのが管理官のせいで、現場に入っている私に何も言えなくなってしまった様子の2人。なんかゴメン...
黒田「だが、これでハッキリしたわけだ。そうだろう?」
あ、私に向けてか!「えぇ」と返事して立ち上がる。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 22時