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公演を去って行く八木警部補の背中を見送る航。
伊達「1人で、行かせて大丈夫か?」
松田「腐っても刑事だ。そこまで心配はいらねーだろ」
松田ッ...、!色んな意味で胸が苦しいからやめてッ...!!
佐藤「殺害された百崎巡査部長と、八木警部補は仲は良かったの?」
由美「えぇ、高校の同級生らしいわよ」
三池「由美さんもですよね?カラオケ中に何度も電話してましたし」
由美「ああ、それは違うの。“由美子”っていう彼女たちの同級生のことよ。確か今は銀座でホステスやってるとか...紛らわしいから呼び方変えてって言ってたんだけどね」
松田/伊達「「.....。」」
その話を、2人はチョークのラインが残された現場を見定めながら微かに聞いていた。
佐藤「それで、他に心当たりないの?百崎巡査部長が恨まれるようなことの心当たり」
由美「う〜ん...恨みも逆恨みも心当たりありすぎだからねあっ、でも彼女たちがまとめてしょっぴいて来た3人の交通違反者が、何かガーガー文句言いまくってたわね〜」
松田「なら容疑者は...」
伊達「その3人の誰かと見て、間違いなさそうだな。」
『早いな決め手()』
なんて私らの、ぼやきに気付く事なく質問を続ける美和子
佐藤「それいつ?どこで起きた案件?」
由美「1週間前で、3件とも米花町5丁目の交差点だったかしら...」
松田「うっっわ、探偵事務所とポアロの近くじゃねーか」
佐藤「なんでそんな嫌そうな反応見せるの?」
松田「いいえ、別に〜。」
顔を逸らした松田を、苦笑いで見上げるコナン君がいた。
佐藤「その3人のこと覚えてる?」
由美「ええ。私と三池も事情聴取手伝ったから」
三池「名前もメモってます!」
三池ちゃんが手帳を開き、3人の名前と詳細を上げていく
【1人目・運転中スマホを弄っていた上に、運転免許証を携帯していなかった青野健吾】
【2人目・ノーヘルでバイクに乗って逆走してた赤峰萬治】
【3人目・シートベルトをしていなくて車検の切れた車に乗っていた白山裕三】
3人共めちゃ急いでいたらしく、切符を切る前に逃げようとした為、公務執行妨害で無理矢理しょっぴいて来たという。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 22時