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『大丈夫?』
「! う、うん...。ゆま...こんなので、泣かない子だもん...」
膝まづいて女の子の手を取り、ふわりと立ち上がらせて軽く服をはたく。皆さん聞きました?転んだのに泣かないんだって!えら〜い!!
ヨシ、そんな偉い子には良い事しとあげよう!!!
『泣かないなんて強いね!でも、次は走っちゃダメだよ?優舞ちゃんのお母さんも心配しちゃうからさ??』
「うっ、うん...!ごめんなさい...」
『ふふっ、良いお返事だ!じゃあ、そんな良い子な優舞ちゃんにはお姉さんがちょっとしたクリスマスプレゼントをあげるね!』
「プレゼント...??」
『そう、プレゼント!見てて?』
私は、さっき撮った端末画面に移るここのイルミネーションの写真を優舞ちゃんに見せる。案の定「ここのお写真だね!」と興味津々に画面を見てきた優舞ちゃん。
「ピカピカだよね〜」
『そうだね!私、なんかこのピカピカ手に持ちたいくらいだよ!』
「えぇ〜!? お姉ちゃん、知らないの?このキラキラはお手にもてないんだよ??」
『ふふっ、残念ながらお姉ちゃんはこのキラキラが手に持てちゃうんだよ!このスマホをよく見みてね?行くよ
...ソレっ!』
キラッ...𖤐
端末画面に移るイルミネーションのライト目掛けて、親指と人差し指と摘みながら手を画面から離すと、そこから現れた星の形をした掌サイズのライト。
「えぇ〜っ!?お姉ちゃん、きらきらとったの!?」
『ね?取れたでしょ??』
私の掌に乗る星のライトを、目を輝かせながら眺める優舞ちゃん。
『折角だから、これは優舞ちゃんに上げるね?』
「良いの!?ありがとお姉ちゃん〜!」
『いいえ〜。』
それプラス!ポンッと手からクマのぬいぐるみを出した。
「わぁ!くまさんだ!!」
『この子も一緒に連れて行ってくれる?』
「うん!一緒につれてく!宝物にする!」
小さな手でぎゅっと星のライトとくまを抱きしめた優舞ちゃん。うん!完全に調子戻りましたね!何となくで持ってきたマジック道具が役に立つとは...。
さて!!
「今の見た?」
「見た、ヤバくない?まるで怪盗キッドみたいな手品...」
「カッコよ。」
「リアルイケメン女子だ、なのに顔めっちゃ可愛い」
「これはバズる!」
判断はミスってないが、場はミスりましたね☆
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 22時