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数日後、サミットの最終確認という口実の名の元、唯と共に新作ケーキにを食べにポアロへと訪れた。そこには少年探偵団や蘭もいた。
唯と共にカウンター席に座り、小声で透に訪ねる。
『何してる?』
安室「ケーキが溶けた真相、掴んだみたいですよ」
『あれまだやってたのか』
緑川「何かあったの??」
そもそもケーキ溶けた事件を知らない唯。まぁ、アンタもサミットの件でずっと忙しかったしね、透のケーキ食べて糖分摂取しなさい!
コナン「歩美ちゃんの言ってた通り、ケーキが溶けたのは店の中が見えなくなったときだった」
歩美「やっぱり。でも、何で見えなくなったの?」
コナン「窓ガラスが曇ったからだよ」
光彦「なんで曇ったんです?」
コナン「その原因は...」
コナン君達はカウンター内のキッチンに入った。
そして「これ」と示したのは電気ポット。
コナン「これ、沸くと蒸気が出るでしょ?」
梓「そうだけど...、それで窓ガラスが曇ったの?」
コナン「うん。それにこの電気ポットは、IOT家電だったよね?」
そこで歩美ちゃんがスマホで電気ポットを操作できる、梓ちゃんを疑い始めた。おいおい...なんて目を向けながら否定したコナン君。
元太「じゃあ誰が犯人なんだよ!」
コナン「犯人なら、ここの窓ガラスに映ってたろ?」
外に監視カメラつける辺り、ガチだよなこの小僧、、。
光彦「え!あの車!?」
梓「タクシーだったわよね?」
コナン「タクシーの運転手さんに聞いたら、毎晩0時過ぎにポアロの近くで仮眠をとってるんだって...んで、配車の無線が入ったら、ポアロの前を通って出動してるみたい。
そのとき、ポットから出た湯気で曇った窓ガラスが、鏡みたいになり、店の前を走るタクシーを映したんだ。その無線を受けた日時を調べたら、窓が曇った日時...つまりケーキが崩れた日と一致した」
緑川「ホントに何があったの??」
『気にするだけ負けだ。気にするな』
緑川「そ、そう?」
コナン君の推理する光景に、呆気に取られながらも珈琲を啜る唯。
元太「じゃあ、タクシーの運転手が犯人なのか?」
コナン「じゃなくて、犯人は...」
安室「犯人は、そのタクシーの無線...だよね?」
そこで黙っていた透が、口を開いた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時