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元太「これで謎は解けたな」
すると突然、元太が真剣な声音で言った。
元太「あのケーキ屋さんのおっちゃんが、夜中に忍び込んで、安室の兄ちゃんのケーキを崩してんだよ！！」
光彦「あっ！ここのケーキの方が美味しいから、売れないように？」
アホな事言い出したガキ共を、見据えながら珈琲を飲む。
光彦「そうと決まったら話は早いです！」
コナン「何が決まったんだよ？」
光彦「今夜ここに張り込みましょう」
コナン「...誰が？」
元太「それはもちろんオレ達...」
3人はポケットから探偵バッチを出して掲げた。
「「「少年探偵団！」」」
呆気に取られるコナンと、どうすればいいのか戸惑ったようにコナンを見つめる透。梓ちゃんは真面目に「ダメよ」と咎めいている。
光彦「大丈夫です！出来ます！」
コナン「おめーら...」
引き下がろうとしない子供達...コナン君が何とか説得しようとしたが、その真剣な剣幕に口を噤んだ。
元太「このまま安室兄ちゃんのケーキ食えなくなってもいいのかよ！」
歩美「そんなの嫌！絶対犯人捕まえる！」
コナン「..........はぁ、わかったわかった。」
睨み合いっこの末、折れたのはコナン君でした。
コナン「梓さん、今夜ここにカメラ仕掛けていい？」
梓「え？ここにカメラを？？」
安室「コナン君、そこまでしなくてもいいよ」
梓「そうよね、これはお店の問題だし」
コナン「でも...」
安室「大丈夫。近いうちに必ずみんなに、美味しいケーキを食べてもらうから！」
透の言葉に、子供たちは少し安心した様子。
コナン「何か解決策あるの？」
安室「うん。ちょっと思いついちゃった」
透の言葉に、コナン君は目を瞬かせた。
『それで？またあのガキを試しているのか？』
カウンターで何やら、作業をし始めた透に問い掛ける。
安室「なんと事ですか？」
『フッ、しらばっくれやがって』
安室「コーヒーのおかわりは？」
『い〜る』
流石に疲れたので眼鏡を外して、背を椅子に着けて一息着く。あのIOT家電は便利だけど、不備はまだある所が多々あるそれは...“電波干渉”ー。
電気ポットの電子回路に、スマホと似た周波数の電波が流れて夜中に作動したと言った所だ。ストッカーの横においてあるポットの蒸気が空気口から中に吸い込まれ、ストッカーの中はサウナ状態に。
そして溶けたケーキはそのまま冷えて固まったという訳だ!
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月11日 17時
