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梓「味は良いんだけど...この見た目だと、一般のお客さんには出せないわ」
安室「ですね。」
毛利「作り方が悪いんじゃねぇのか?二度あることは三度あるってな」
蘭「お父さん!」
梓「でも、確かにそうなるかもしれませんよ?原因が分からないと...」
安室「ええ、何か解決策を考えるべきでしょうね」
時間過ぎ、昼近くポアロにはコナン君だけ残った。
しばらくしてストッカーの修理に来た業者の人も入って来た。それに目を向けながらも変わらずPCと睨めっこ、すると店内にちっこい客が来た。
「「「こんにちはー!」」」
ケーキ目当てで来たな?まぁ、目当てのものは無いですけどね。それにガッカリと肩を落とした子供達。
安室「今業者の人に直してもらってるから、明日は大丈夫だと思うよ」
「あの、調べてみたんですが、異常はありませんね」
梓「え?」
業者の言葉に驚く梓ちゃん。
光彦「じゃあ、なんでケーキが型崩れするんですか?」
梓「さぁ?」
歩美「あ!もしかしたら!」
そこで、歩美ちゃんが声を上げ、店の外に飛び出していってしまった。追うようにコナン君を含めて探偵団は出て行った。嵐の様な子とはこの事よってな!
続けて業者の人も帰り、私らだけが残る。
『透、珈琲おかわり』
安室「そう言うと思って、今おかわり用意した所です」
カタンと新しい珈琲を置いた透。
降谷「どうだ?」
ついでに梓ちゃんが近くにいないこのタイミングで、耳元へと口を近づけて囁いてきたゼロ。
『...取り敢えず、警備の配置は全部把握した。けど、正気かよゼロ?こんな大事な任務に私も要請で参加して』
降谷「汀紗の力が必要なんだ。もちろん表には出さん、当日はヒロと共に警備に当たってくれ」
『.....了解。』
歩美「ただいまー!」
透が私から離れた所で、戻ってきた少年探偵団。
歩美ちゃんの手には白い箱が握られていた。私を除いたメンツがテーブル席へ召集され、箱の中身はケーキですね。見た目はビミョ〜に崩れる前の透のケーキに似ている。
盗作では?と歩美ちゃんが推理した。
安室「卵を多く使ったケーキの生地って、だいたいこんな色だけどね」
梓「クリームも同じような量を同じように塗れば、見た目は似るよね?」
光彦「じゃあ、盗作じゃないんですか?」
安室「だと思うけど...」
透はフォークを手に取り、切り分けられたケーキを刺して、まずは香りを確認して食べた。他の皆も食べた。
梓「味はまったく別物ね」
歩美「うん。ポアロのケーキの方がずっと美味しい」
職人技に勝つ、透何者だよwww
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時