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日下部「私の...、私の協力者だって...犠牲になった...っ!!」
そこで、日下部検事は項垂れた。
コナン「羽場さんは...」
日下部「!」
コナン「やっぱり、あんたの協力者だったんだね」
日下部「な、なぜそれを...?」
『暗証番号だよ。入力する音を消していないのは、忘れないためか?
日下部「ッ違う。こいつらへの復讐心を、肝に銘じるためだ!!」
ゼロとヒロを指差した日下部検事。
降谷「公安警察の協力者は全てゼロに報告され、番号で管理される。だが公安刑事同士は互いの協力者を知らない」
諸伏「ましてや、協力者を抱えている公安検事がいたなんて、去年まで知らなかったよ...。」
日下部「だからあの時、私の協力者を簡単に切り捨てたのか!!」
『あ、そう。去年の窃盗事件に裏があったのね』
動揺を見せた日下部検事。
日下部「あ、あれは...私が羽場に頼んだんだ.....。NAZU不正アクセス事件の捜査のために...そのアクセスデータが、被疑者の出入りしていたゲーム会社にあると知った羽場はそれを盗み出そうとして...公安の協力者は、違法で危険な調査を余儀なくされる。
だからこそ、公安と協力者の関係は肉親よりも強くなる。
決して金だけで繋がった関係じゃない。使命感で繋がった...まさに一心同体だ!私は彼の窃盗事件を担当する検事に全てを話した!!」
そのときの検事が現上司である、岩井統括。
彼女は日下部検事の訴えを取り下げ、公安警察からの命令で羽場を起訴すると宣言した。後日 公安警察に直談判しようと警視庁に向かっていた時、羽場が公安警察からの取調べのあと自 殺したと岩井統括から知らせを受けた.....。
そしてその悲しみと怒りは、公安警察へ向けられたー。
コナン「それで警視庁に探査機を落とす計画を...?」
日下部「ああ。はくちょうの帰る日が羽場の命日だと知ったときから...」
諸伏「IOTテロは?」
日下部「計画にはなかったが、検事として無実の人間を起訴させるわけにはいかなかったんだ」
コナン「毛利小五郎が犯人じゃないと証明するために、IOTテロを!?」
日下部「ああ。だが咄嗟のことで、被害の規模は予想を超えていた」
『はァ!?ざけんな!関係ない人を巻き込んで...!!分かってんのか!?これ以上、罪を重ねて何になる!?今からでもいい!償え!!不正アクセスして変更したコードを言え!!』
ガッと日下部検事の、胸倉に掴みかかるもそれを取り払う
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時