1285 ページ36
ゴォ ォ ォ オ ッ! ! !
諸伏「IOTテロ!?」
雨に打たれなが、バイクを走らせる中で現状を説明した。
『嗚呼!犯人はネットにアクセスできる電化製品を無差別に暴走させてる!恐らく...ネットの接続を切れば、暴走は止められるはずだ!!』
諸伏「じゃあ早く...!」
『あ、それは目暮警部に小僧が伝えて、やっと居てくれるから大丈夫だ』
諸伏「用意良いな!けど...何のためにこんなテロを?サミット会場の爆発も、動機も分かってないぞ?」
『まぁそれは追々だ、それよりおっちゃんは?』
諸伏「今からゼロに聞きに行く、日本橋に行ってくれ!!」
バイクのギアを上げて、指定された場所へ急いだ───。
──────────────────────────
───────────────────
────────────
日本橋───。
バイクを路肩に止めて、日本橋横にある船着き場前を通り掛かった所で、1人黒い傘を差して佇んでいた裕也の後ろ姿が見えた。
私とヒロは頷いて静かに階段を下る。
《未だ混乱が続いている一連の事件に関して、警視庁はIOTテロの可能性が高いと発表しました》
半分階段を下った所で聞こえてきた音声...大方スマホでニュースを見ているんだろう。その時、階段上から気配を感じて振り返ると、雨に濡れてびしょ濡れなゼロの姿が見えた。
...まぁ、びしょ濡れなのは私とヒロも同じか、、。
降谷「まさか、IOTテロとはな...」
同タイミングで階段を下り終わり、私とヒロは降りた所で足を止めて、ゼロは1人裕也の隣に並び、塀の手摺に腕を置いて嘆いた。
風見「さすがですね。そんな手口を特定するなんて...」
降谷「フッ、特定したのは僕じゃないが、おかげで事件化には成功した。」
ゼロは私の方に、目を向けて手摺から腕を離した。
離した手はポケットに入れ、裕也に背を向けながら呟いた
降谷「よって、我々がした違法作業にカタをつけたい...“協力者”の解放だ」
『...はぁ、』
諸伏「...。」
ゼロの言葉に、私は息を着きヒロも安堵した様子。そのまま横をすれ違い階段を上がっていったゼロと、後に続いて行った裕也の後ろを2人で辿った。
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時