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近くのビル街に設置されていた巨大モニターに映っていたのは、電化製品が次々と暴発しているという情報だった。
コナン「くっ、犯人の目的はなんなんだ...?」
『なんで、電化製品だけが爆発してる...?』
頬を伝う雨の雫を拭いながら、私がそう呟いたとき...
コナン「.....電化製品?...っそうか!このテロの最初が、サミット会場の爆破だったんだ!!」
『ようやく気づいたな小僧』
コナン「嗚呼!急いでこのことを皆に...!!」
諸伏「悪いけど、それは君一人で頼んだよ。コナン君」
コナン「ッ!?」
抱えていたスケボーを、地面に置いて走り出そうとしたコナンに声を掛けたのは諸伏。それにコナンは驚き、勢いよく振り向いた。
ヒロは、雨に打たれながら路肩で私のバイクに跨っている
コナン「な、なんで...!?確か汀紗...姉ちゃんのバイクはずっと警視庁に置きっぱなしだったよね??」
『取りに行ってそのまま此処に来たんじゃない?』
諸伏「俺忙しいのにパシリにすんなよな...」
『忙しさのレベルは同等だろう。』
歩道から路肩に続くガードレールを、ジャンプで飛び越えてバイクの運転席に飛び乗る。ヒロはニケツにずれて、
するとコナンは、私とヒロの前までやって来て呟いた。
コナン「やっぱり汀紗姉ちゃんは...汀紗は安室さんの味方なのか?」
『あ?誰がンな事言った、敵でも味方でもねぇよ。』
コナン「!」
『だがコレだけは言える。最後は同じ方向を走るぜ』
コナン「...ふっ、そうかよ。」
それにどこか安堵した表情を浮かべたコナン。
私も自然に口角を上げていて、ヒロに「掴まれ」とだけ言いバイクにエンジンを掛ける。そしてコナンの方もスケボーに乗り...お互い同時に道路と歩道を走り出した───。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時