検索窓
今日:10 hit、昨日:175 hit、合計:16,705 hit

1282 ページ33

 


逆に降谷は、コナンを見下ろした。



降谷「毛利小五郎の事となると、君は一生懸命だね。

──それとも...蘭姉ちゃんの為かな?」



コナン「ッ...、」



歯痒がい表情を浮かべたコナン、その時草むらが揺れた。



降谷「構わない。出て来い」



そう言う降谷の言葉に続いて、現れたのは風見...



風見「なぜ私を呼んだんです?」



降谷「...」



風見「降谷さん?」



ザッ、と静かに体の向きを直して風見に近付く降谷。



風見「えっ...」



ガッ!!



風見「っく!」



風見に近づいた降谷は右腕を掴み捻りあげた。痛みに呻いた風見を構い無しに、降谷は風見の右袖の裏から.....盗聴器を外した。


風見「ッ...!?」


それを見た風見は驚愕する。







降谷「これでよく公安が務まるな──?」








...怖、オタク心大歓喜しなかった。普通に恐怖が勝った。



風見「す...すみません...」



バチィッ...!



降谷「.....。」



陳謝する風見を前に、盗聴器を指で押しつぶして降谷は風見の腕を離して去って行く。「待って!」とコナンはスケボーを脇に抱えて、降谷の後を追った。


風見「.....っ一体、誰が...!」


膝を地面に着けたまま悔しそうに呟いた裕也、そのまま顔を上げて私の方を見てきたが、直ぐに顔を逸らして立ち上がった。


『普通に考えて無いだろ』


風見「だよな...。だとすれば、、」


眼鏡を指で直しながら、橋の上にいたコナンを見やった。




風見「盗聴器は、君が仕掛けたのか?」




裕也は歩きながら声を掛けて、コナンは静かに振り返る。



風見「いや、まさか...。汀紗ちゃんは兎も角、こんな子供が.....」



裕也は隣にいる私を見ながら、苦笑して頭を抱えた。



コナン「安室さんは、全国の公安警察を操る警察庁の...」



「『ゼロ』」



風見「!」



コナン「そんな安室さんに接触できるのは、公安警察の中でも限られた刑事だけ...それが風見さんだったんだね。まぁ何処まで“協力要請”で動いているのかも、分からない例外が1人いたりもするけど...」


『うるせぇ〜。』


私の態度で、裕也はこの子供だけで全てを導き出したものだと察したのだろう...裕也は冷や汗を流しながら、コナンを見詰めた。


風見「君は、一体...何者だ?」








コナン「江戸川コナン、探偵さー。」








肌をなぞる様に、少し冷たい風が落ち葉と共に流れた...。
 

1283→←1281



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , トリップ , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。