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緩く結んでいたネクタイは解いて、スーツのワイシャツ一枚でやって来た。
会場は変わったけど、サミットは予定通り行われる。私はコナン達と共に、東京地方裁判所にやって来た。公判前整理手続きを行っている橘さんを待っている間...私はコナンと証拠申請された資料について話す。
コナン「ひとつ、気になるのがあった」
『ガラス片だろ。』
資料にあった、黒いガラス片ー。
あれは...犯人しか知らない本当の発火物である圧力ポットの一部。
『あの資料作ったの誰?』
コナン「確か、日下部検事だ」
『あの爆破は何が原因?』
コナン「え?警察は高圧ケーブルだって...」
『あ、なるほどおk』
コナン「.....なんか気付いてるのか。」
『まぁな。ヒントはあのガラス片、テメェも一度見た物の一部だ』
コナン「マジかよ...。」
人差し指を立てて、コナンを見ると考え出した。その時、日下部検事と橘さんが廊下の角から現れた。
蘭「境子先生!」
ずっとうろちょろしてた蘭が橘さんに駆け寄った。
そして私とコナンの横を通り過ぎる日下部検事、その彼はスマホを取り出し入力音とともにロックを開いた。
入力された数字は【88231】...。
橘さんは貰った資料を英理さんに渡した。
橘「あ、すみません。ちょっと読んでてください、お手洗い行って来ます!」
コナン「あ、境子先生!トイレ反対側!境子先生!」
走って行く橘さんの背中にコナンが呼び止めるが、橘さんは足を止めずに角を曲がって行った。
コナン「.....まぁ、いい_」
そう言い体の向きを変えた時、突然 険しい表情を浮かべてメガネを操作しだしたコナン。
「どった?」と小声で問い掛けると...
コナン「...風見刑事に仕掛けた盗聴器だ。近い...!」
ダッ!!
走り出したコナンの後を追う。
裁判所の1階が見渡せる踊り場に来た所で、姿を探すけど...見当たらない。傍でコナンが視線を巡らせていると、眼鏡から変わった着信音が聞こえた。
『それ橘さんの着メロだよな??』
コナン「あ、あぁ...でも何で...?」
橘《あ、すぐ戻ります》
そこではっきりと橘弁護士の声が聞こえた。
一瞬...だけなんだろうけど風見さんと橘さんは近くにいた、まぁ答えは“2291”...公安の協力者番号だ。
蘭「あ!どこ行ってたのコナン君」
コナン「ちょっとトイレに、汀紗姉ちゃんにもついてきてもらったし、大丈夫だよ」
蘭「まったく、ごめんね汀紗?」
『んにゃ』
蘭達の元へ戻った所で、適当に言い訳しやした。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時