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『どこ行くの?』
降谷「梓さんと一緒に、ポアロの食材の買出しに行くことになってる」
『休めやァ!!!』
降谷「休んでない奴が何を言う」
『誰のせいで休めないと思ってる!!!』
バンバンと机を両手で叩く。「落ち着け」とヒロに言われながら肩に腕を回され、止められた。
諸伏「汀紗、相当参ってるだろ?」
『..........当たり前だよ、』
力が抜け脱力してそのままヒロに身を預ける。
『全部知っててコナンに...航に、陣平に何も話せなくて...蘭に悲しい思いをさせて...疲れたよ...。分かってるよ、どれだけ憎まれても最後まで任務を全うするのが公安だって...何を犠牲にしてもこの国を守らないといけないって...
甘えだって分かってる。分かってるのに、、』
いま、2人に抱き着きたくてしょうがない...。
『本当は私にだって、蘭の友達を名乗ってゼロを殴る権利なんてない...。完全なる正しさなんて、ゼロに等しいそれでも可能性があると信じて動く...正義は涙の数だけある...悪になったとしても守り通す...
それが公安警察だー。』
その言葉に、降谷と諸伏は瞳を大きく揺らした。
『だから、』
降谷/諸伏「「!」」
『最後は、自分の正義の名の下に...笑ってくれよ?』
疲れきってろくに上がらない口角で、2人に向けて笑顔を振り撒いた。ヒロは私の肩から静かに腕を離して、ガタンッと椅子に着き、ゼロは静かに息を漏らしながら部屋を出て行った。
諸伏「汀紗のばか、、、。」
『第一声がそれかよ。ゼロに至っては行っちゃったし』
諸伏「アイツ忙しいからさ...」
なんて言いながら、手を頭に置いて髪を強く掴んだヒロ。
諸伏「ありがとうな」
そして、小さく呟いた。
何故だか、ゼロにもそう言われた気がした──────。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時