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目暮「ああ、それから、拘置所にそういったものは差し入れできないよ！」
目暮警部が立ち上がって、去っていく透の背中に呼びかける「わかりました〜」と返事をして遠ざかる。
その時、出入り口の向かい側から風見が歩いてくるのが見えた。静かにすれ違う安室と風見...
風見「2291導入成功」
降谷「.....。」
それを目にしたコナンと松田と伊達は険しい表情を浮かべて、コナンはソファから降りて走った。
コナン「ねぇ刑事さん！おじさんちから持ってったパソコン返してよ！！」
風見「！」
風見に走りよったコナンはその右手に縋り付き、一瞬で袖裏に盗聴器を仕込んだ。「あのガキ...」と言いながらニヤニヤ顔で肩を落とした松田と、呆れ顔の伊達。
コナン「ボクの好きなゲームも入ってるんだからぁ！」
風見「...あれは証拠物件だ。まだ返せない」
そうこうしている間に、目暮警部がコナンの襟首を掴み上げて風見から引き剥がした。
目暮「こらコナン君！やめなさい！」
コナン「あ〜っ！博士が作ってくれたソフトなのにぃ...」
そのまま去って行く風見さんの背中を見つめるコナン。鋭い目だな...なんて思いながら松田と伊達の間を抜けて、床に足をつけたコナンに歩み寄る。
『行こうコナン。それと目暮警部、私...おじさんの事信じてますから』
目暮「ああ！なんとしても、毛利君の無実を証明してみせるよ。松田君と伊達君も、汀紗君に用が済んだのなら行くぞ」
松田「.....はい」
伊達「分かりました。」
2人は、私とコナンを一瞥した後目暮警部に続いた。
エントランスをコナンと共に出て停めていたバイクに向かっていた時、スマホが振動した。
《合流》
とだけ書かれたメールを見て、コナンに話し掛ける。
『.....悪いコナン、私ちょっと抜ける』
コナン「え？ああ、オレはこれからまた妃先生のところに行くから...なんか分かったら情報くれるよな？」
『もち、証拠申請された資料、あとで送ってくれ』
「嗚呼」と言い、コナンは小脇に抱えていたスケボーを地面に置いて乗り走り去って行った。どんどん遠くなる小さな背中を見送って数秒後...
『もう疲れたよ。』
降谷「お互いにな...、」
背後に現れたゼロに目を向ける。
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月11日 17時
