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コナン「その消毒の匂いはどうせサミットの警備の要請に当たってたんだろ?頬に微かに傷跡があるしな、それにちゃんとしたスーツ着てるし...」
『...お前、面倒臭い。』
コナン「悪かったな面倒くさくて」
憎たらしい笑みを浮かべながら、私の隣に駆け寄って来て「他にも腕とか怪我してんだろ?」と言って心配そうに手を伸ばして来た...
───バシッ!!!
コナン「っ!」
『.....。』
袖に触れる寸前、私はその手首を掴み片手でコナン君を宙にぶら下げる。掴んだ手の指先には盗聴器...。
コナン「...案外、お前みたいなやつは露骨過ぎる方が引っ掛かると思ったんだけどなぁ。」
『私は露骨も婉曲も効かん。出来ることなら協力するから、分かった?』
コナン「...わかった。その代わり」
『安室には言わねーよ。』
一つに結んでいた髪ゴムを解き、手首を離して地面に着地したコナンに向けて微笑んだ。
──────────────────────────
翌日。
ゼロ達からなんの連絡も無かった為、引き続きコナンと動いて欲しいという訳だろう。コナンと会う前に私は蘭に連絡を入れて探偵事務所へと向かった。
__カチャ、
蘭「あ...汀紗、、」
『よっ。コナンは?』
蘭「ついさっき出たよ。多分博士の家にだと思う、」
『そっか、蘭は...これから英理さんの所に行く感じ?』
蘭「うん...コナン君からお父さんのこと聞いた?」
『嗚呼。その...なんだ、なんにも出来ないんだけど私はおじさんのこと信じてるからさ、だから元気出せよ!』
蘭「...ありがと汀紗。せっかくだし汀紗も一緒に来る?」
嬉しいお誘いだが、今一課のあの2人と遭遇するのは色々面倒なので避けたい。未だに一方的にメール送ってくるし
とりま蘭には用事があると断りを入れた。
蘭「じゃあ私ももう準備して出るから」
『嗚呼。娘としておじさんの事最後まで信じてやれよ!』
蘭「もちろんだよ!」
私の声に蘭は少し何時もの調子に戻ったのか、元気な返事が返ってきた。.....やっぱり、要請で受けたとしても、日本の為...正義の為...とはいえ幼なじみのこんな顔...見たくなかった、、。
頼んだぞ。蘭の笑顔守れんのはテメェだけだ新一───。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時