1262【Ø ◾︎ ゼロの執行人 ◾︎ Ø】 ページ13
サミット、それは東京湾の埋立地にある統合型リゾート
“エッジ・オブ・オーシャン”の国際会議場───。
臨海都市に新しく出来た大きな施設。
エッジ・オブ・オーシャンのメインは貝殻をモチーフに作られたカジノタワー灯台の役割もあると言われている、他にも大型ショッピングモールも建設されていて敷地の外周を周回しているのが上下二層構造のモノレール。
『──異常無し』
諸伏「こっちもだ。」
『そしてやっぱり、こんな大事な仕事に汀紗ちゃん呼んだ公安頭おかし』
諸伏「汀紗を信用してるからだよ」
『それとこれとは話が違うし』
なんて会話を、サミット会場近くに停めた車内でボヤいています。そして私とヒロに与えられた任務は、パソコンで監視カメラの確認等を行う事だー。
ゼロや裕也はサミット場内の警備に当たっている。
『...とりま一旦、ゼロと集合にして報告しに行こう』
諸伏「嗚呼。」
私とヒロは車を降りて、ゼロの元へ向かう。
諸伏「...なぁ、汀紗はさ」
『ん?』
諸伏「公安警察の協力者が、番号で呼ばれているのは知ってるよな?」
『あぁ、情報を得るために一般人から協力者を作ってその協力者は番号で管理され、すべてゼロに報告されるってやつやろ?それがどうかしたんだ?』
諸伏「いや...もし何かあった時には、、日本を守る為に誰かを裏切る様な行為に至っても汀紗は俺たちの...ゼロ専用の協力者で居てくれるか?」
『.....フッ、何その当の本人と同じ事言ってんだよ。
断るに決まってるし...なんてったって、汀紗ちゃんは日本を守る為の存在でも、誰かを裏切る様な存在でも無い。
敵でも味方でも無い八宵汀紗ちゃんなんでなー!』
それに、ヒロは微かに口角を上げて笑みを浮かべた。
諸伏「...良かった。そう言ってくれるだけで心が救われるよ」
『流石ゼロより常識あるやつ』
諸伏「怒られるぞ」
『事実でしょ〜。』
止めた足を再びサミット会場へと向かわせようとした時...
ド オ ォ ォ ォ ォ ォ オ ン ッ ! ! ! ! !
「『うわッ...!?/ッ!!』」
目の前のサミット会場がいきなり大爆発を起こした。
私はヒロはその爆風に呑まれ、地面に転がり込んだ。受身を取りながら何とか立ち上がり、燃え盛るサミット会場を見上げる。
諸伏「ッう........なッ、なんだ....!?何が、、っ!」
『.....ッあ、、!ゼロ!?ゼロ!!!応答!!』
私は耳に着けていたインカムに手を当て、サミット会場にいるゼロに問い掛ける。
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月11日 17時