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『結局ここで観るんかい』
降谷「だって、汀紗なら「人がごったがえす所よりここで観た方が価値ある!」って言うだろ?」
『言っちゃったりします!』
私も座り、ヒロも肩を落としながら座った。
私達がいる反対側からは人のザワつく声が聞こえてくる、それに対してコッチは暗く物静かで人の気配も無い...あるとすれば真っ暗な森林とスズムシの鳴く声ぐらいだ。
『っ...やっぱ秋祭りなだけあって、少し寒いね』
屋根の上にいるのもあってか、けっこう肌寒い。両手を回して膝を曲げて身を丸くする。それを両隣から見据えてきたゼロとヒロ。
降谷「くっつくか?」
『少女漫画っぽく頼むぜ』
グイッー!!
両隣から肩と腰を引かれた。胴契れるわアホw 決まらないな〜っと思いながら2人の肩に腕を乗せて引き寄せる。
ヒュゥ〜...
その時、暗い空に一つ挙がった小さな球...
ドンッ───!!!!
光って弾けた球は夜空を色鮮やかに照らし始めた。
諸伏「あ、始まったぞ!」
降谷「凄い...綺麗だな。」
『ほら!やっぱここで観て、良かったでしょ?』
降谷/諸伏「「嗚呼ー。」」
じっと花火を見上げていると、また両隣から目線を感じてそれに目を移すとゼロとヒロに両手を優しく握られた。
降谷「...今日はありがとな汀紗、凄く楽しかった。」
諸伏「俺達はアイツら見たいにデータを残せない...けどこの楽しい思い出は絶対に忘れないから」
『.....フッ、私も楽しかったよ!ゼロ!ヒロ!』
握られた2人の手に自分の指を絡めて、握り返した──。
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sz , - あ、すずは私の名前です ㅋㅋㅋ (3月11日 0時) (レス) @page38 id: 12a7539539 (このIDを非表示/違反報告)
sz , - 主人公が誘拐されてたまたま東京にいた長野県警が助けるかすずセコム全員で助けるか(長野県警と関西組も含めて)の話がみたい(伝われ) (3月11日 0時) (レス) @page38 id: 12a7539539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月10日 21時