1153 ページ4
阿知波会長が泊まるホテルへ向かい、スイートルームでスクラップブックを手渡された。聞くと、試合前日に名頃さんが皐月さんと勝負をしに阿知波会長の自宅を訪れていたらしい...。
阿知波「私が留守にしてた間にな。その記事には名頃は皐月との試合が怖くなって逃げたと書かれているが...実は前日に来てたんや」
服部「けど、何で前の日に？」
服部が訊くと、阿知波会長は顎に手を当てた。
阿知波「名頃に訊かんとわけはわからへんけど...もしかしたら、皐月会のかるた札を使って倒すことが目的やったかもしれんと皐月は言うとった」
『え、じゃああのかるた使ったって事で？？』
コナン「でも、皐月会のかるた札って普段は博物館に保管してあるんだよね？」
阿知波「その当時は窃盗に遭うこともあらへんかったし、ウチで預かってたんや」
でも読者が居ないと無理では？と思うと阿知波会長は棚に並んだカセットテープを見た。
阿知波「棚にぎょうさんカセットテープが並んでるやろ？一昔前は、アレ使てかるたの練習してたんや」
服部「ほんで、試合はどうなったんや」
阿知波「結果は皐月の圧勝やった。名頃は手も足も出なんだそうや。私が帰宅したとき、ちょうど彼が真っ青な顔で玄関から逃げるように去っていったのを覚えてる。彼の姿を見たんはそれが最後...」
服部「そのことを何で警察に言わへんかったんや？」
阿知波「言えば、マスコミや会員たちに漏れる恐れがあるあの由緒あるかるたを個人的な勝負に使ったとわかれば、会員たちの反発も起こるやろう」
そんな阿知波会長の気持ちを汲み取る服部の横で、コナン君はテーブルに広げたスクラップブックを見つめる。試合放棄した名頃の記事には、車に乗り込もうとする皐月さんと阿知波会長の写真も載っている。
コナン(何だ、この写真の違和感...？)
すると足回りが泥で汚れた車の前では、押し寄せるマスコミから守ろうとしているのか、海江田さんが手を広げている。そこをコナン君は不振そうに凝視していた。
阿知波「どうやら名頃の方が一枚上手のようや。今、頼めるんは君らしかおらん。これ以上被害者が出んように一刻もはよう名頃の犯行を止めてくれ！」
服部「ああ、まかしとき！」
『はい。』
私と服部は返事を返した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sz , - あ、すずは私の名前です ㅋㅋㅋ (3月11日 0時) (
レス) @page38 id: 12a7539539 (このIDを非表示/違反報告)
sz , - 主人公が誘拐されてたまたま東京にいた長野県警が助けるかすずセコム全員で助けるか(長野県警と関西組も含めて)の話がみたい(伝われ) (3月11日 0時) (レス) @page38 id: 12a7539539 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MN | 作成日時：2024年3月10日 21時
